米「竜の瞳」とその新栽培方法

6時NHK放映の最近話題の米「竜の瞳」をご覧になった方もいらっしゃる
と思いますが、皆様が興味を持ちそうな話を紹介します。
 竜の瞳は米粒が従来米より大きく、大変美味しい
くて評判です。
2000年9月岐阜県下呂市で偶然2株の突然変異の大きな稲穂を発見し、その後
研究栽培を続けた結果順調に育ち現在ではこれに名付けた「竜の瞳」が全国
的知られるようになった。
発見したのは今井隆(55)さんで、自分の棚田で周囲と違うこの特異な苗を育てて見ようと考えた。
このような形で現れた新品種が人気を集めたことは過去ほとんど無いという。

地域の農家に種もみを配って仲間を増やし下呂温泉のブランド米として直接販売することにした。
今では栽培面積が増え続けて注目を浴びるようになってきている。
夏の暑い日の夜に近くの山からの冷たい水(約16℃)を田んぼに注ぎ、作物の呼吸を遅ら
せることで実が普通の
1.5倍となり、美味しい米を実らす現象を見出したようだ。
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群馬県舘林市でラジアントシステムハウスを使ってキュウリ生産者(米も5ha栽培している)に、
田んぼに冷水注ぎ呼吸を遅らす効果について質問したところ、竜の瞳の現象は納得できるとの
こと。
即ち呼吸を遅くすると昼に作った養分を実の中で消費せず根の方へ配分し将来実を造る準備をする。
この生産者の例ではキュウリ栽培で地中加温実施の結果40%の省エネと45%の増収効果
を確認している。
これは地中加温するが地上の空気温度を低下させているからである。

グーグルで「Root Zone Heating System(根圏域加温システム)」のkey wordで検索
したところ幾つかの文献が検索できた。
 その一つを紹介します。
米国ジョージア大学の農業技師
「1)作物には夫々種に応じて発育過程で最適温度を持っている。それは成長につれて変化する。
 2)施設ハウスの温度管理では地中加温によって土壌を暖め気温を低く管理することが大切である。
 こうすると根の生育が早くなり頂上部分の呼吸が遅くなる。
 この結果所定の期間で栄養価に富んだ収穫量の多い結果が得られた。
 エネルギー損失が少ないので燃料コストも少なくて済む。
 3)地中加熱の長所はこの省エネである。
 土壌は空気温度を上げてもできるが土壌を直接加温する方が燃料が少なくて済む。
 空気加熱はハウスからの熱損失が増えるためで地中加熱はエネルギー消費約1/2で済むという結果
 を得ている。」
農業分野においての省エネで且つ美味しい理想の作物栽培技術です。
                 杉浦武雄
E-mail: t-sugiura@radiant.co.jp
http://www.radiant.co.jp
 

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