バイナリー発電について

地熱バイナリー発電方式について

バイナリー発電とは,加熱源により沸点の低い液体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式である。加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから,バイナリーサイクル(Binary*-Cycle)発電と呼ばれており,地熱発電などで利用されている。
地熱バイナリー発電では,低沸点媒体を利用することにより,媒体の加熱源に従来方式では利用できない低温の蒸気・熱水を利用することができる。
発電システムとしては,加熱源としての蒸気・熱水サイクルとペンタンを用いた媒体サイクルで構成されており,これに対して,従来方式は蒸気・熱水サイクルのみで構成されている。
この原理は次の資料にて詳しく説明しています。binarypower.pdf

KOBELCOのマイクロバイナリーの例 

一般に地熱発電は,温度が150以上の地下からの蒸気で タービンを回して発電しますが,もっと温度の低い蒸気でも発電できるように,蒸気の持っている熱を水よりもっと蒸発しやすい流体(例:ペンタン,沸点36)に熱交換させてペンタンの蒸気をつくりタービンを回して発電するように工夫したものが「バイナリー地熱発電」です。具体的な例として神戸製鋼所が開発している小型バイナリーシステム「マイクロバイナリー」の例を紹介します。
kobelcor.pdf

木質バイオマス発電への応用
当NPOはバイナリー方式の低温排熱回収原理を応用して系全体の熱回収率を上げる検討をやっています。

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