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2013/1/30 水曜日

木造とマンションどちらに住むべきか  2012年1月30日 福島 巖

カテゴリー: 木の性質・役割,社会・経済・政策   by k-bets 編集長 @ 17:38:49

  都市化が進み住宅環境が変わってきた。木造住宅が圧倒的に多かった日本の住宅も今や都市部では高層マンションが普通になってきている。コンクリート住宅は生活環境が劣悪で人間の寿命を縮めているとの指摘もある。木造住宅とコンクリート製のマンションや集合住宅の違いを調査してみた。
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「コンクリート住宅は9年早死にする」との本(リヨン社)を書いている船瀬俊介さん(環境問題評論家)の意見は次のようなものである。
*島根大学の中尾教授の調査によると団地やマンションに暮す人の平均寿命は木造住宅に暮す人より9年短いとの結果をえている。
*静岡大・東大農学部の合同調査 
-ねずみの赤ちゃんの生存率を巣箱の材質のみを変えて実験-
 他の全ての条件は同じであった。
コンクリート製巣箱、9%、金属製巣箱、41%、木製巣箱、85% の生存率でコンクリートの中ではほとんどの赤ちゃんが死んでしまった。コンクリート製では暴れたりケンカをしたり情緒が著しく不安定であったが木製箱では静かでおっとり育っていた。母ねずみもコンクリートでは授乳時間が短かったり、子どもを集めたりしなかったが木箱ではゆったり全部の子どもを集めて授乳していた。
学校の校舎と生徒の健康 (養護教員へのアンケート結果)
インフルエンザ大流行した時の学級閉鎖率
  木造校舎:10.8%  コンクリート校舎:22.8%
コンクリート校舎は木造に対して、イライラ率7倍、頭痛16倍、腹痛5倍、疲れ3倍など精神的障害率が圧倒的に高い。
船瀬さんは30年間で不登校が8倍に激増しているがこれはコンクリート校舎が増えていることと関係があるのではないかと指摘しています。
ここ数年生徒同士のいじめ問題や自殺が増えているがこれもこのような学ぶ環境から受けるストレスが要因になっているのではないかと思う。
*コンクリート建材の心身に対する影響
遠赤外線と全く反対の「冷輻射」作用で体の芯から冷える「冷ストレス」が発生する現象。気温が下がって壁や窓の表面温度が低くなり人体から熱が奪われる。 低体温体質はがんの増殖や悪化を招く大きな要因になっている。
コンクリート住宅の改善対策
床、壁、天井などの内装を天然木で覆ってしまう「木装リフォーム」を実施することで解決できる。
科学的に実証された木材の「癒し効果」
木の香り: ストレスが解放されリラックスするとともに作業や生産能率が上がる
木の触感: 安らぎの効果あり
木の視覚: ヒノキ壁と白壁で安らぎや怒りの感覚に差発生、木の壁は安定感を生じる
調湿効果: 木の柱はビール瓶6本分の水分を吸放湿する機能を持つ
音響効果: 心地よい低周波形で安らぐ
防虫効果: 天然木フローリングの芳香でダニは激減する
 こうしてみると、木材は、人間にとって最上の「癒し系」素材であるといえる。
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消費税アップが目前に迫って家や車など高額物件を買おうとする動きがでている。長く暮らしていく住まいの選択に私たちは余りにも安易にしているのではないだろうか?
住まいの良し悪しは健康問題や精神面の健全性を左右する。
じっくり勉強して安心できる住居を選ぼう!
安いのは手抜きの証拠で飛びつかない方が良い。
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現在のハウスメーカーが売り出している家の構造は間仕切りが多すぎる。これが家族の接触するチャンスを少なくして会話の少ない生活になっている。玄関を入るとすぐに踊り場や階段があってそのまま各部屋につながる構造になっている間取りが多い。
子どもはリビングを通らずに直接部屋に入ってしまう。過大なローンに追われて夜遅くまで働く父親と希薄化する家庭内コミュニケーションが正常な人間関係を構築できない子供を生み出している。欧米の住宅は一旦リビングを通って各部屋につながる構造だし、古くからの日本家屋も大広間や囲炉裏から各部屋につながっていた。
レストランで見る家族の食事風景。家族4人でやってきた一家何故かお互い携帯を見つめたり本を読んでいたりして会話が無い。食事が終わったらその味や評価をするのかと思っていたらそれも無いまま出ていってしまった。レストランではゆっくり食事を楽しむと思いきや食べるだけ、家庭内での食事もこのような風景と思う。
現在の省エネ住宅は気密性を高めているので外気が自由に行き来できない構造になっている。四季に関係なく快適に過ごせる理想的な住宅に近づいている。しかしこれが又問題だと指摘している人がいる。成長期の子どもをこの環境下で育て上げると体温調節など重要な生理機能の健全な発達を阻害してしまうという。
アレルギーを発症する人の爆発的増加の背景には過度な清潔環境の蔓延が指摘されている。雑菌の少ない環境で幼少期を過ごすと人は正常な免疫機能を保持することができなくなる。
エジプト旅行の時一緒に行った家族、清潔好きでエジプトはばい菌が多いといって常に手を殺菌紙で拭いていた。最初に食中毒にかかり下痢をしたのもこの一家であった。
アトピー、喘息、シックハウスなど住宅起因の病気も多い。ホルムアルデヒドなどの化学物質の使用によるものが一つ。伝熱性の良い物質、金属やコンクリートなどは冷えやすく結露しやすい場所になる。ここにカビが発生し、ダニが繁殖する。ダニの死骸や糞がハウスダストとなって空中を舞う・・これを吸い込んで発症するのがアトピーや喘息である。結露しない構造にして気密性を高めた住宅が理想的である。