ロンドン・パラリンピック2012閉幕 2012年9月10日荒川英敏

  ロンドン便り その20
   昨夜11日間の熱戦が続いたロンドン・パラリンピック2012が閉幕しました。

イギリスはオリンピック2012に次いでのメダルラッシュで、金34個、銀43個、銅43個、合計120個とメダルの数では中国の231個に続いて2位で目標の104個を超え、金メダルの数ではロシアの36個に続いて3位と、一言で”結果を出した素晴らしい大会”で開催国の面目を保つことができた様です。ご承知の様に日本は金5個、銀5個、銅6個、合計16個で目標の27個を下回ってしまいました。

 今日はオリンピックのメダリストとパラリンピックのメダリストの祝賀パレードがバンクと呼ばれる金融街の中心地からバッキンガム宮殿までの約7kmのコースで行われました。何しろ参加した約9割のメダリスト800名が21台の大型トレーラーの荷台に分乗して、人が歩くスピードで宮殿まで約1時間40分かけてのパレードとなりました。沿道にはなんと100万人が押し寄せたと地元有力新聞のデーリー・メールが報じていました。

 パレードに花を添えるごとく、バッキンガム宮殿の上空にはアクロバット飛行で有名な英国空軍のレッドアロー9機がV字型の編隊飛行を披露し、また機体の前部と下部を金色に塗装し、THANK YOU の文字もあざやかな英国航空のジェット機も超低空飛行で宮殿の真上をと売りすぎていきました。

 今回のオリンピックとパラリンピックを成功に導いた、モスクワとロス五輪の1500mの金メダリストでもあるロンドンオリンピック委員会会長のサバスチアン・コー卿や48歳の若きロンドン市長のボリス・ジョンソン氏、更に全面的に政府としてバックアップした、これまた若き45歳のキャメロン首相の3人の指導者の共通点である、演説が上手で聴衆を引きつけていく様をみていると、日本にもこの様にハッタリが無く、真の指導力があり、ハツラツとした政治家がいればと思うのは私だけでしょうか。

 今日のパレードの模様を特集で報じた地元有力新聞デーリー・メールの電子版の写真と映像一杯のURLを下記しますので、ご覧ください。(了)

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2200820/Olympic-parade–Boris-praises-Team-GB-inspiring-generation–beating-France-Germany-Australia-Olympic-parade-ONE-MILLION-Londoners-ends-glorious-summer-sport.html

 

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