千葉県市原市民の森を訪ねて     2010/11/28

市原市民の森は養老川の上流にある面積100ha余りの森林に囲まれた自然豊かな憩いのスペースです。
img_2013a.jpg電車ではJR五井駅から出ている小湊鉄道に乗って月崎駅で下車すると便利です。市の図書館に行った折余りにも天気が良いので軽い気持ちで訪れました。スギ・ヒノキの人工林とコナラなど広葉樹の雑木林に覆われた林と、さつき、つばき、さくら、かえでなどの木が歩道に沿って植えられそれらの名前が付いた10本ほどのコースが作られている。何度も行ったことがあるのですが今回行って内容が充実しているのにビックリしました。
管理人に話を聞くと管理が市役所から民営化されて地元の人たちが中心になってやっている。いかに来客に満足してもらえるか工夫をこらし様々な企画を実行しているとのこと。
img_2033.jpg入り口の所に製材所と間違えるばかりの木材処理の仮設小屋があり数人の人が働いていた。公園内とその周辺の間伐をやって山の管理作業をしているという事です。材木の集材は全部人力作業であるそうだ。伐採した木の用途は園内の道路の補修やベンチの制作。今年は国体があったので注文を受けて木製ベンチをたくさん作ったとのこと。
img_2026.jpg熊や鳥を彫った作品が売店で売っていた。以前は受付の場所には担当者がいるだけだったが今は売店が開いていた。

地元で採れる旬のものが並ぶ。きのこ、ぎんなん、自然薯、等々。
そこで作った枝豆を決められた袋に一杯にして500円というコーナーもある。

木彫りの作品の奥に見える火は「石焼き芋」用のストーブである。
ハイキングから帰ってくるまでに注文したものが焼きあがっている仕組みである。
この横には薪で湯を沸かして足湯が楽しめる小屋も設置されている。

―小さな林道に沿って歩くーimg_2036a.jpg落ち葉がクッションになって歩き易い。雨上がりだったので適度な湿りがあるためか路面に吸い付くようだった。
この尾根道からやや下がった所で間伐作業が行われて、すっきりした空間が確保されていた。木の本体は急な斜面を落下して下で回収しているが枝の部分はまとめて放置されている。
荷物のように結束しても周囲の草木に引っかかって落ちないためで林地残材をどう処理するか検討課題である。
img_2019.jpgこの辺の丘陵地帯の山は低いが無数の尾根が走っていて木が密集している。
自然に恵まれて植物は生長続けているがその恩恵を受け取る工夫が不足している。クリスマスが近づいたのでイルミネーションの準備が進められていた。都会地に比べて恵まれた自然環境を生かした様々な企画を実施して高齢化社会の社交の場として生かして欲しいと感じました。
 記  福島 巖

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