「(竹)徹底活用法」   農文協

田舎の本屋さんという現代農業特選シリーズがあります。
このほどその一つとして竹の活用方法が刊行されました。DVDつきで1800円です。

その解説によると、荒れた竹林が増え、田畑や集落まで侵食する厄介者の竹だが、1日1m伸びるといわれるその旺盛な生命力を逆に利用する動きが各地に出てきた。青竹を粉砕した竹パウダーを田畑の肥料や家畜のエサにすると、生育がガラリと変わり、「病気に強くなる、おいしくなる」の声が続々。竹で乳酸菌や酵母菌を増やす方法、竹林での土壌菌採取法、荒れた竹林管理法の記事のほか、竹林のなかで竹炭を焼く方法や、話題沸騰の「竹は1mの高さで切ると根まで枯れる」の実際、安く手作りできる竹パウダー製造機、人気の竹テントの作り方などをDVDに収録してあります。

その一部を下記でご覧ください。

http://www.ruralnet.or.jp/gn_tokusen/   ここでは動画解説がついて説明してくれます。

一見の価値があります。竹パウダー製造機も50万円からありますし、そのほかの活用法には、ほとんどコストがかかりません。
そこで考えたのですが、数名の規模で「竹林活用会社」を創業したらおもしろいビジネスになりそうです。農山村地域振興の一策としていかがでしょうか。
     記  吉澤有介

会員の篠崎さんが本とDVDを購入して詳細を検討し、「竹林繁殖問題と解決策」をまとめて例会にて発表しました。

その後ネットなどを通して調査してみたところ
(1)竹の1m切りは竹林管理をする上で極めて有効な方法である。根っこのネット綱を残しておいてもそれ以上の繁殖を食い止めることができる。

(2)竹パウダーは用途が広くあらゆる分野で重宝される可能性がある。パウダー製造機械はおよそ40万円ほど掛かるが数人で共同使用すれば稼働率を高くすることができパウダー製造の大きな武器になる。既に販売市場が形成されつつあり今後大幅に伸びる可能性を持っている。
静岡県袋井市では市が機械を貸し出して竹パウダーの製造を奨励している。環境を良くすることとうまく回転するとビジネスにもつながるメリットがある。地方自治体で導入を検討していただき農山村の活性化の手段としていただきたい。         記 福島 巌

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