竹炭利用のホーレンソウ栽培実験 篠崎正利

竹炭を土壌にすき込んで栽培したらどんな効果が得られるかを確認する実験を行っています。
場所は千葉県茂原市にある地奬住建(株)の屋上にある実験圃場
実験の目的
竹炭を土壌にすき込んで植物に対する生育改善効果を確かめる
(1)保水能力向上などで生育状況がどのように変化するか
(2)連作障害などに対する防止効果はどの程度あるか
など土壌改良効果を見るため連作被害があり、何度も植えることができるホーレンソウを選んで実験を進めている。

茂原市の㈱地獎住建吉田社長に屋上菜園で竹炭の効果を確認する実験の許可を得ました。8月29日(木)添付の実験計画書horensou_0.pdfを説明して、その後に屋上で竹炭配合と法蓮草の種まきの作業をすることになりました。
本日(8月29日)吉田社長、鹿嶋さん、篠崎の3人で汗を流しました。熱中症を予防しようとして吉田社長が飲み水やら缶ジュースを持ってきてくれました。その様子を報告します。
屋上緑化の「初芝くん」用ソイルを用いますが、非常に良い土壌なので、竹炭の効果が埋もれてしまう可能性があります。horensou_1.pdf
第1回目の種蒔きで差異が認められる場合:差異とはサラダホウレンソウの葉の生育度や味
差異が認められない場合は連作障害の有無で判定:10回くらい種蒔きと収穫を繰り返して生育状況で判定

9月5日種まきhorensou_2.pdf
天候が台風のように豪雨が降ってやきもきしましたが、予定通り作業を終えました。現場が近いので、時々様子を見に行きます。写真撮影して記録を取ります。
福島さんの感想:こんなにいいソイルでは竹炭効果が明確に現れないのではないかい?

途中経過 1週間経ったころ horensou_3.pdf

8月末から地獎住建㈱本社ビル屋上の実験圃場で継続しているサラダホウレンソウの栽培実験の途中経過を報告します。
判明したことは次の通りです。horensou_4.pdf
生育状況はDCBAです。竹炭配合量が10~15%のDが明らかにベストです。
これには若干日照の問題があり、CDABより日照量が多いという贔屓がありますが、DCという結果は明らかに竹炭の効果です。
Aは写真では解りにくいのですが、表面が乾燥しています。これは竹炭の保水効果がBDに認められるということです。
比較のプランターは購入品ですが、見事に生育しています。1袋に入っている3種類の種をすべて蒔きましたのでプランターいっぱいになりました。
わが家の土を入れたプランターはサラダホウレンソウの発芽率が低く、しかも双葉が出て間もなく枯れてしまいました。今は雑草のような草の芽が出始めています。

約1ケ月半が経過した後の生育状況 horensou-5.pdf
圧倒的に竹炭を使用した部分と他の畑では差がでている。大きくなってきているので適当に間引きしながら生育状況をフォローしていきます。

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