日帰りで 尾瀬を歩いてきました 2011 ,6,1 吉澤有介

 531日、前日までの大荒れがウソのような心地よいお天気になりました。
いつも愛用のご近所
T観光の尾瀬ツアーは大当たり、しかも添乗員さんは、
かわいい山ガールの
S嬢です。
小型バスの皆さんもご機嫌で、ちょうど10時にまだ雪の残る新緑の鳩待峠に
着きました。

ここからは6時間の自由行動です。健脚の人ですと、尾瀬ヶ原の山の鼻に出て
竜宮からヨッピ川を回っても時間は充分あります。
そのコースはもちろん、数年前の秋にはこのツアーで至仏山にも登ってきま
した。私のお気に入りのツアーです。
しかし今回はゆっくりと尾瀬の水芭蕉を楽しむことにしました。

それというのもやはり尾瀬を管理している東電の、その後が気になっていたか
らです。ご存知のとおり尾瀬は東電の所有地です。
かっては尾瀬に巨大なダムをつくる計画でしたが、世論の猛反対で中止となり、
急遽自然保護派に転向して今日まで尾瀬の保全に努めてきました。
よくある話ですが、その後の貢献は大きかったのです。
しかし今後はどこまでやれることでしょう。
入山料も検討するかもしれません。
直接の担当者、東電の子会社尾瀬林業にはこのままの保全活動をぜひお願いした
いところです。

 何はともあれこの日の尾瀬は素晴らしい表情を存分に見せてくれました。
歩き出すとすぐに人影はなくなり、尾瀬の森を独り占めにしたような気分になり
ます。至仏の東面は残雪に輝き、山の鼻から尾瀬ケ原に出ると、燧ケ岳は端正な
姿を水面に浮かべていました。

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      鳩待峠下から至仏山           燧ケ岳

今年は雪が多く遅くまで寒さが続いたためか、水芭蕉の開花がやや遅れたようです。
それでも山の鼻周辺から牛首にかけて、またヨッピ川へのルートでは素晴らしい
群落が見られました。

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     妖精のような水芭蕉        踊っているのかな  

 しかし尾瀬ヶ原はまだ目覚めたばかりのようです。期待していたそのほかの高
山植物たちはまだ眠ったままで、わずかに濃いピンクのショウジョウバカマがい
くつか咲いていただけでした。
持参した図鑑も出る幕なしで少し残念でしたが、それは贅沢というものでしょう。
整備された木道に設けられたベンチで休んでいると、心地よい風が時間の経つの
を忘れさせます。それでも
16時までにはバスに戻らなければなりません。
木道歩きは意外に疲れます。重くなった足を騙しながら、帰りの鳩待峠への最後
の石畳の道をようやく登り切ると、山ガール
S嬢のかわいい笑顔が待っていました。
「了」

(追記)東電では尾瀬の情報を提供しています。下記で見てください。  http://www.tepco.co.jp/oze/index-j.html

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