安曇野の秋

安曇野の秋  200910月下旬

1.穂高のスケッチ

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信州に来て白樺の木と高い山々を見ると心が落ち着く。
大王ワサビ農場にて。

 

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わさび田の横を流れる清らかな湧き水。
バイカモが水面を覆い尽くして都市部では見られない風景だった。

 

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古い小屋と水車のセットは安曇野の原風景である。
黒澤監督の映画撮影にも使われたという。
観光客の前で堂々と描く自信を持つ大勢の絵描きがいた。

 

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川べりにたたずむ道祖神。
安曇野にはあちこちにあって有名ですがここにも5ケあった。
なごやかな夫婦の姿がほのぼのとする。

2.白馬連峰の東山を歩く

山仲間と秋のトレッキングを行った。
いつものことで手作りのコース。
地図に無い林道を歩く距離約10kmの道程。

 

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青鬼集落が出発地点。
ここは白馬盆地から150m程急な坂道を登った所にある。
青鬼川から引いた水を使って古くから稲作りと林業で生計を立ててきた。
店は一軒もなく自給自足の生活だった。
しかし全てがお金で動く現在、若い人達は勤めで下の盆地に下り熟年者
が残って農作業を続けている。

 

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皆で集落を見て回る。

 

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昭和の初期まで米搗きに使われた「ガッタリ」。
動力は流れ落ちる水を貯めてやるので燃料不要。
一定時間毎に大きな音が出ていた。

 

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民家の内部。ここは公民館になっている。

 

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収穫した大豆など天日干しである。

 

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稲わらもこのようにして保存。土蔵の保温の役割も兼ねている。

 

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集落の上に広がる田圃。
春先ここに水が入ると前方の白い山々が写りすばらしい風景になる。
絵描きや写真家が集まってくる。

 

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田圃の石組み。
最近補修した所だが芸術品の出来ばえで感心した。
この技は伝えていって欲しいものだ。
コースにした林道は目的があって作ったものでなく
土建業者の失業対策だった。
前政権の補助金政策で補修などどうなるのか?

 

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一日のトレッキングが終わった。
白馬村の旧街道「塩の道」の道祖神が集中して
祀ってある所に足湯があった。
温度が高く、湯量豊富で疲れを取るのに最高だった。

3.八方尾根へのトレッキング

昨夜降った雨は3千メートル付近では雪になった。
そして幸いにも晴れたので凄い景色が見られた。

昨日タップリ歩いたので宿周辺のウォーキングと
八方尾根をゴンドラで登って散策することにした。
霜が来ること無く真っ赤な紅葉が無く黄色系の葉
が多かった。

 

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宿の隣の家から山を見る。

 

 

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朝もやの中、小学生が話しながら歩いて登校。
元気があって良い。
知らない人にもきちっと挨拶してくれた。

 

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松川から撮った白馬三山。
右から白馬、杓子、白馬鑓。すんだ青い水、磨かれた大きな石ころ。
河原に来ると自然の大きさが良く分かる。 

                     (福島 巌 記)

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