プラ製「ストロー」使用禁止の報を受けて思うこと  2018-9-25 河野通之  

2018‐9‐16づけの荒川英敏さんのロンドン便り151「イギリス、海に浮かぶプラスティックゴミとなるレジ袋の有料化を拡大」拝読。
かつて、7つの海を席巻した英国がその海の異変にたいして動き出す。しかも、日独に対して徹底的に懲らししめたレーダー用に開発したポリエチレン(ICI)の後始末的な話。

と悠長なことは言っておられない日本。すくなくともアジアのリーダーとならんとする我が国である。また、いろんな公害を発生させた先進国である。思い出せば、私が就職したころプラスティックといってもポリエチレン、ポリプロピレンに品質を改善するための添加剤についてそれによる食品包装安全性の確認のため(今もあるようだ)金魚に食べさせて蓄積性などがないかその安全性を確認したことを覚えている。

今度はこの大海原に住む魚、鳥などにそれらが劣化したものを食べておかしくなっている。共存享栄のこの地球の環境をこれまた破壊し始めている。その上、先のG7において環境先進国の我が国の代表が議長国の提案に即座に賛成しなかった!

当面ストローはじめ使い捨ての向けのプラスティックの利用制限、シャンプーなど過剰な使用など控えなければならない。長い間の贅沢のつけが問題だ。一部には製紙メーカーが早速紙への代替開発などが言われている。

全く逆の話であるが、これも入社したころのふるい話であるが、輸入しているパルプを外貨節約のために石油化学製品にしろとの命で各社「合成紙」「合成木材」の動きが一斉に起こった。今も残っているのは三菱油化と王子製紙の合弁会社が作った合成紙「ユポ」があり選挙の時には全国にその使用が見られ、性能上速報処理に貢献している。状況変化に我が国は対応力があるというべきでしょうか。

基本は、必要なものは長期にわたり使いこなし大事に使っていくことだと思う。いろんなルールがさらに規制されていくとは思う。参考までに、添付にあるプラスティックパレットはコンテナー誕生後50年以上経過しても(20年ほど前にコンテナーからパレットにリサイクル)使われている。物流改革として現在も活躍しており、おそらく100年以上使われていくと思われる。
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関連資料 kawano
(1)プラスチック製品の原材料製品生産量内訳 2017年
(2)世界のプラスチック生産動向
(3)廃プラスチックの処理方法
(4)今後も残るであろうプラスチックパレット

 

 

 

 

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