2018年  新年の理事長挨拶

明けましておめでとうございます。

今年の年明けは、大雪のところがありましたが関東では好天に恵まれました。

皆様良い年を迎えられた事とお喜び申しあげます。

この世の中、残念ながら、豊かで平和な世界に向かっているとは思えない状況です。

国、民族、宗教、地域、全世界で排他的な紛争が急増しています。

その中で一番平和と思われる日本ですが、人口減少に起因する少子高齢化社会の問題に解決の見通しがありません。

国は1000兆円の借金返済の見込みがなく、経済力は低下し、一流企業の品質問題の不祥事が続発するなど、残念な状況です。しかし、科学技術の進歩は急速に進んでいます。

AIのレベルがトッププロの頭脳のレベルをはるかに超えました。人と同じ姿形をしたロボットが、工場内だけでなく家庭や街の中で、笑顔で挨拶しながら仕事をする日も出てくるでしょう。

遺伝子の分析技術も急速に進んでいて、大量の試料のDNAの内部の詳細部分まで瞬時に分析できる技術がすでに実用化されています。

遺伝子の組み換え技術も進んでいて、食糧問題だけでなく、生命の世界から医療の世界まで広範囲に広がっています。

我々が取り組むバイオのエネルギー利用の世界でも、技術の進歩に注目しながら活動を進めて行きたいと思います。しかし目先の状況は、なかなか変わりません。

荒れた森林(竹林も含みます)の手入れは、一部の地域を除いて、特に急傾斜の森林はほとんど切捨て間伐の状況です。

方やFITの効果で大規模な木質バイオマス発電が急増し地域の山林が丸坊主になるのでは、と懸念される状況です。

しかし、今年は急激に変化する年になりそうです。

政府は、この状況の改善に、地域住民から森林環境税を徴収し、森林の手入れに支給する法律の実施を推進することを決定しました。

また、これまで利益が出る条件で買取り価格を決めていたFIT制度に、太陽光に続いて大規模木質バイオマス発電に入札制度の導入が確定しました。

其々、有効な効果が得られるか疑問が多い内容ですので、我々の活動のテーマになると思います。

いろいろ述べましたが、将来の人類の為に重要なバイオマスのエネギ―利用への活動を続けて行きたいと思います。

昨年以上に積極的なご参加をお願い申し上げます。

末尾になりましたが、皆様のご健勝と御多幸を祈念いたします。

理事長           米谷 栄二

カテゴリー: 未分類 パーマリンク