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K-BETSたより

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2016/11/16 水曜日

蔵前バイオ通信 第42号 2016年11月15日

カテゴリー: メルマガ:蔵前バイオ通信   by k-bets 編集長 @ 12:13:53

*******************目次 ***************************
1.事業化推進検討会(清田)
2.アルジェ研究会(廣谷)
3.熱エネルギー研究会(進藤)
4.林業システム研究会(渡辺)
5.Kシステム開発プロジェクト(清田・米谷)
6.竹林プロジェクト(篠崎)
7.バイオチクプロジェクト(渡辺)
8  ホームページによる情報発信
9.世界のバイオマス(編集・宮地)
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お知らせ
2016年9月21日づけで、本NPOの名称を、蔵前バイオマスエネルギー技術サポートネットワーク から「蔵前バイオエネルギー」へ変更しました。略称はK-BETSで変わりません。
これまで同様ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ミニ後援会のご案内

テーマ「海のバイオマス藻ラビリンチュラ類からの油、ジェット燃料、健康食品生産」
講師 広島大學 大学院 先端物質科学研究科 秋 庸裕教授
場所 田町キャンパスイノベーションセンター8階803号室(談話室)
日時 11月24日(木)講演  16:00~17:00(10分質疑応答)
懇親会 17:00-19:00 会費 3,000円
参加自由 事前に連絡をください。

1.事業化推進検討会(清田)
今後様々な活動を推進して行く上で、活動的な会員を確保することが必要になります。例会の後で企画されるミニ講演会や勉強会などについては今まで会員に限ってご案内してきましたが、今後は出来るだけ多くの人にご案内できるようにして、その際参加された方々に新会員になって頂けるよう働きかけることが提案され、その具体的な方法について検討を行いました。開催方法や時間設定、ご案内の方法などについて荒川さんを中心にまとめて頂くこととしご快諾を得ました。
早速、2016年11月1日の例会のあと、勉強会として、ヘリコプター、気球、ドローンなどによる集材について、岸本による「空中集材(10年後を期待して)」を開催し、約30分の発表の後活発な議論が行われました。

2.アルジェ研究会 海のバイオを見直そう(廣谷)
日本にはバイオが少ないと言う人がいる。そしてバイオマスエネルギーを利用して炭酸ガスを削減することが難しいと言う人もいる。アメリカのトウモロコシ、ブラジルのサトーキビ、カナダの木材ペレット等、国土の大きい国には敵わないが、海岸線の長さは、アメリカは2万km、ブラジルは7.3千kmに対して日本の海岸線は3万km、日本は海洋国であることを思い出さなければいけない。
陸上のバイオは糖分、澱粉、セルロース、セミセルロース、リグニン等一部は直接燃焼してエネルギーとして使うが、一部は分解して発酵の原料となる。その製品はエネルギー、飲料、食品に使うがその種々開発は進んでいる。海のバイオは海藻である。成分はアルギン酸、マンニトール、フコイダン、ラミナラン等あまり聞きなれていない成分である。其れは食料、肥料になるが酵素分解で単糖になり、ラビリンチュラ類の培養で医薬品となり、又油になりジェット燃料となる。その産業を盛んにすることにより炭酸ガス削減に繋がる。

3.熱エネルギー研究会(進藤)
木質バイオマス発電は、日本の森林に放置されている未利用材等を活用し、地域の林業再生を図ることも、FIT制定の一つの目的とされています。そのためには、地産地消型の小規模発電の普及が必要と考えます。小規模発電では、規模(kW)当たりの設備(建設費)単価が大規模に比べて約2~3倍高く、また燃料コストが運転(操業)費の6~7割を占める事から、事業採算性が問題となっています。その解決策の一つとして、小規模発電の発電効率を高め、燃料使用量を減らす(燃料単価を下げるだけでなく、量を削減する)為の設備構成の検討が必要となります。更にドイツがバイオマス発電について、投入した木質エネルギーの有効活用を推進する為にFITにCHP(熱電併給)割増を実施してきた様な政策が必要と考えます。
4.林業システム研究会(渡辺)
2017年には計画されてきたバイオマス発電所の稼働開始が続々と始まります。バイオマス発電の事業採算性は、発電コストの7割を占める燃料費のダウンが不可欠ですが、経済産業省と農林水産省では、「安定的かつ効率的な燃料の供給を確保」と重要課題として掲げているだけで、具体的な技術革新には、触れていません。日本の森林資源の供給を、効率的なシステムにレベルアップするための技術的な研究を、一層、加速して取り組みをしていきます。また将来の技術革新のポイントとして、(空輸による集材システムの研究)を具体化していきます。岸本さんのご尽力により、「空輸集材の現状と歴史」を勉強する段階から開始しています。

5.Kシステム開発プロジェクト(清田・米谷)
10月12日~13日、24日、26日の4日間、北都留森林組合からの要請により、山梨県の山林(第1現場、第2現場)で、Kシステムによる定性間伐(立木の30%ほどをバラバラに間伐)と搬出を行ないました。今回、ボートウィンチを使ったチェーンループの山頂までの引き揚げ、ボートウィンチを使った伐採木引き倒しとチェーンループまでの引き出し、を本格的に行ないました。
24日には森力基金の委員である東大酒井教授のご視察、26日には近県の林業関係の皆さんの見学があり無事終了しました。新たな技術上の問題も炙(あぶり)り出され、今後検討を進めていきます。

6.竹林プロジェクト(篠崎)
①      「竹炭シンポジウムin川崎」が9月14日(水)に明治大学黒川農場で開催され、130名あまりの参加がありました。ありがとうございました。問い合わせが届いております。
②      11月19日(土)には知多半島先端の美浜町で同様の「竹炭シンポジウムin知多」を予定しております。現在準備中です。
③      12月8~10日には東京ビッグサイトでエコプロ展があり、NPO法人竹もりの里と一緒に出展します。東1ホールF-13ブースですので、お越しください。お土産があります。

7.バイオチクプロジェクト
2016年は、「植物由来のプラスチックの普及の元年」になります。
1月には、全世界が参加する「パリ協定」の発効により、石油由来のプラスチックの削減が全世界の目標として始まりました。日本政府も遅ればせながら、閣議決定を経て普及促進に動き出しています。プロジェクトでは、具体化目標の第一段として、樹木の回復ツール「ブレスパイプ」のキャップを「バイオプラスチック材」で開発して、12月には発売開始を計画中です。ほとんどのプラスチック製品は、植物由来に転換することは技術的には可能になっています。関心を持たれる企業がありましたら、プロジェクトチームにお問い合わせください。

8.ホームページによる情報発信
主に吉澤有介(氏名記載なきもの)に要約して頂いた専門書と再生可能エネルギー関連情報です。
1.   2016/11/02「樹木と暮らす古代人」 樋上昇著  [林業・農業]
2.   2016/10/23「食の人類史」佐藤洋一郎著   [人体・動物]
3.   2016/10/17「そもそも島に進化あり」川上和人著   [人体・動物]
4.   2016/10/08「ヒト」 - 異端のサルの1億年 - 島 泰三著 [人体・動物]
5.   2016/09/30「競わない地方創生」久繁哲之介著  [未分類]
6.   2016/09/28「里海資本論」 井上恭介・NHK「里海」取材班  [未分類]
7.   2016/09/21「夢の現象学入門」 渡辺恒夫著   [人体・動物]
8.   2016/09/13「サボリ上手な動物たち」 佐藤克文・森阪匤通共著 [自然]
9.   2016/09/01「脱・成長神話」武田晴人著 [社会・経済・政策]

9.世界のバイオマス情報 (編集 宮地)

バイオマス利用の研究・技術開発の進展
Great Lakes Bioenergy Research Centerでバイオ燃料などの製造に使う工業用イースト菌の効果を、2倍近くまで引き上げる方法を発見した。そのカギは微生物にキシロースを分解させることであることを発見し、遺伝子工学的に対応して糖を通常の2倍近い効率でバイオ燃料に変換する方法を発見した。

 米農務省の林業助成策と森林の継続的利用
アメリカ農務省が木製品・木材エネルギー市場の拡大と山林火災防止を対象に、700万ドルの助成を決めた。エネルギー市場と、木造建築と新規の木材製品などの新しい市場の拡大を図る。また、モンタナ州Rocky Mountain研究所が、1974年から40年以上にわたり、バイオマスの収穫が土と木と植物の再生に与える影響を追跡調査を続けた結果では、伐採方法を三種類に分けて行っても結果に大きな差異がなく、負の影響も確認されなかった。

藻バイオマスの展望
10回目を迎えた藻バイオマス サミットでは、藻バイオ燃料は全く姿をひそめ、代わって各種の高価格商品が増えて、ようやく産業としての見通しが立つようになった。ある業界権威は藻産業の現状を、われわれはいま藻の有望性 – “promisability” のなかにいると表現した。

 米国が進めるバイオ燃料のGHG削減効果への疑問
アメリカのバイオ燃料生産と利用におけるカーボンバランス効果について実世界の推定相殺量を文献的な変換効果と併せ考察すると、結論はアメリカで増加するバイオ燃料の消費は、CO2の排出を減少させているのではなく、増加させていると想定される。