エネルギー危機を救うのは微生物か?

”世界のバイオマス関連セレクション”エネルギー危機を救うのは微生物か?
Are Microbes The Answer To The Energy Crisis?
ScienceDaily June 05, 2008

http://www.sciencedaily.com/releases/2008/06/080604141014.htm

バクテリア、シアノバクテリア、菌類、微細藻類などの微生物は、安くて環境にやさしいバイオ燃料対策の宝庫である。ボストンで開かれた108回米国微生物学会で、この問題が報告された。

現在の代替燃料の主流はエタノールだが、特にアメリカではほとんどがコーンエタノールである。そしてこれが最近食糧値上がりの原因として、批判の的になっている。別の方法として、微生物を利用してほかのバイオマスを醗酵させる製法の研究が活発である。関心が高いのは、製材所や製紙工場から廃棄されるものも含むリグノセルローズ系バイオマス、紙くず、農業廃棄物、スイッチグラスなど特定の植物を利用する方法である。
エタノールに次いで期待できるのが水素である。多くの車メーカが水素を使うコンセプトカーを作っており、カリフォルニアでは今年の夏から水素燃料を使ったバスの運行も計画されている。この実現には燃料となる水素が必要だが、現在はまだ生産効率が悪く、かつ原料に化石燃料を使わなくてはならない問題が残っている。テネシーのAustin Peay State Universityや再生可能エネルギー研究所ではこれらの問題を解決すべく研究を行っている。

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