バイオ燃料は是か非か

”世界のバイオマス関連セレクション”バイオ燃料は是か非か
The biofuel solution
Guardian June 4, 2008

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/jun/04/thebiofuelsolution/print

バイオ燃料の総合的二酸化炭素収支はどうなのか、バイオ燃料は本当に是なのか非なのかを確かめることは必要である。プラスを最大限に、マイナスを最小限にする方法はあるのだろうか。この疑問を議論するために、3月に世界の学者の有志がイタリアのバラージオに参集した。そしてバイオ燃料産業と政府に対する勧告として、Sustainable Biofuels Consensusがまとめられた。Consensusはバイオ燃料を擁護する立場をとり、食料品値上がりにはたくさんの理由が重なっておきたことで、その多くはバイオ燃料とは関わりのないものであることを指摘している。食品需要、特に肉と乳製品が値上がりした大きな理由は、中国とインドの中流階級がこれらの食品をものすごい勢いで食べるようになったことと、供給面では長期にわたったオーストラリアの干ばつのような、異常気象のために農産物が不作だったためとしている。Consensusの結論では、バイオ燃料それ自体は食品値上がりに責任はないが、政府がバイオ燃料とバイオ産業を法的に規制していることに責任があることを明らかにした。

カテゴリー: 2009年以前の記事 パーマリンク