バイオ燃料の間接的影響に対する欧州の懸念

 Renewable Energy World Aug 31, 12

Bioethanol or Biodiesel: Europe Hesitates over Indirect Impact of Green Fuel

http://www.renewableenergyworld.com/rea/news/article/2012/08/europe-hesitates-over-indirect-impact-of-green-fuel

環境対策からバイオジーゼルが発達してきたヨーロッパと、安全保障の一環としてバイオ燃料を推進しているアメリカとでは、出発点で発想の違いがある。ヨーロッパでは土地利用の変更による間接的な影響を重視するあまり、対策が複雑になる。しかし両域とも長期の達成目標は確立している。オバマ政権がバイオジーゼルを除くすべての対策を目指しているのに対し、対立する諸条件をクリアしようとするEUは動きがとれない状態にある。
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次々と起こる諸問題に対して活発な議論を重ねながら環境問題の対策として着実にバイオ燃料の利用を進めるヨーロッパと、政府も企業も戦略的にすすめるアメリカのパワーを改めて感じます。アメリカの旱魃による飼料作物の燃料への利用制限やCOPの動きなど、バイオ燃料の動きはこれからも大きく変化していくでしょう。先日、政府各省、経団連など共催のシンポジウム「バイオマス燃料の事業化に向けた国家戦略…」を聴講してきました。発表の内容は各省庁や団体の個別の現状報告で、技術開発や事業化、海外展開などスケールが小さく、動きも遅く、ヨーロッパやアメリカの動きにはとても追いつけないと感じました。                           米谷

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