シカなどの獣害と自然保護について 2013年7月4日阿部英二郎

 最近何故か、とみに害獣についての記事も増えて来ている様に思います。
今回2枚の最近の記事を添付しましたが、読売3日の「シカ食害 尾瀬正念場」の様に、その対応策となるとシカの首に発信機をつけてシカの行動を調べているとかワナを設置しているとか強力な水鉄砲を発射したりの作戦を検討しているとかで相変わらず検討、検討のオンパレードです。
千葉県の行川ハイランドから逃げ出した、子鹿に似た「キョン」は今現在1万7千頭と推測されています。行川ハイランドを閉じたのは2001年で、その時逃げ出した「キョン」は10数頭との事ですから、10年強で約1,000倍に増えた事になります。
ネズミ算ならぬキョン算な訳ですから、雑談時に皆さんとお話している様に、自衛隊の出動を要請するとかの抜本的な対応策が必要だと思います。
新聞報道
(1)国定公園の尾瀬ヶ原湿原のニッコウキスゲがシカに食われて無くなってしまう地域が発生している。oze.pdf
(2)家畜でなく自然界から調達した動物から作る料理をジビエ料理と呼んでいますがこれをやる人が増えているという話題。jibie.pdf
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シカやイノシシの食害により大切な植物が絶滅の危機を迎えている。動植物の多様性の保護は必要であるが人間がやってきた自然界のバランスを崩すような対策、例えばオオカミの絶滅など、によって生じた特定動物の異常繁殖は伝統ある日本自然界の根底を破壊するものである。日本国土を防衛するために国家予算を投入して異常事態の正常化に努めるべきである。まずは自衛隊を出動し、銃殺によって生存数のコントロールを果たすべきである。議論や報道ばかり溢れるがサッパリ具体的な対策が進まないのは環境省など管理する側に全く熱意のないことの表れではないかと思う。
民間での銃の扱いについては地域住民の高齢化により活動範囲が狭く多くは期待できない。地域の若い人達 に対する資格獲得の支援とか資格維持更新のための負担金の軽減とか対策を打ち猟師の数を増やすべきだ。これがいかにややこしいか吉澤有介さんのレポートでも良く分かる。http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=295 会員の会議で良く話題になるのがこの害獣対策と森林を荒らしまわる竹林対策です。 編集長 福島 巖

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