アグリビジネス創出フェア      2010.11.26

農林省主催の幕張メッセで開かれた標記イベントに参加しました。
3日間全国から農業関係者を中心に産学官の広範囲な関係者が集合してイベント
が開かれた。
K-BETSとしてこのような展示に参加すること自体が初体験ですが色々な体験を通
して学ぼうという姿勢で参加しました。

名前の通り農業関係者が多く集まりましたが、産学官連携とあるように非常に
広い分野の人たちが集まって有意義な交流ができる会場設定になっていました。

NPOは経費の観点から1126日1日だけ展示できる「1day出展」のコーナーに
場所が決まっていました。

入り口の主催者ブースの前で場所としては申し分の無いところ。

三面ある壁面に展示物を貼り中央のテーブルの上にK-システムの集材を行う仕
組みを模型にて立体的に表現するという構成にしました。

img_2060a.jpg壁に両面テープで貼る作業、テープが薄くて皮をはぐのに一苦労した。重量のある展示物には接着力の強い厚みのあるテープを選ぶべきだと認識できた。向かって右側にK-システムの説明(下左写真)、中央正面に超高温水蒸気ガス化炉のパネル(上の写真)、左側にはラジアント社の有機農法、地中暖房のすすめとK-システム基礎実験の写真集を展示した。


正面テーブル上には安藤さんに作って頂いたK-システムの模型が展示された。
(下の右写真)

img_2061a.jpg img_2057a.jpg

トラックに設置されたウインチが実際に動いて材木がトレイの中を引っ張り
あげられるという実にリアルに表現できているものです。
通過する人はやはりこの模型に興味を持って覗いていく人が多かった。
作業者の表情まで作ってあり全体の動きが良く分かる秀作ものでした。

9時半から入場開始。


img_2056a.jpg写真は準備が終わってホットした時の写真。やはり林業に関心のある人たちが次から次と立ち寄って下さり説明するのに大忙しだった。林業に携わっている人が高齢化でいなくなっていること、一般的な集材作業の仕組みがないことを心配している人が多かった。
熱心に会話された方々はこのシステムに興味をもち、今後の動向を期待している
ようでした。
木材を使ったガス化炉や地中暖房の話にも興味を持つ方も多く地味な展示のわり
に人が多く集まった。
外国を含めて新しい事業を展開しようとしている商社関係の人、大学の先生方、
そして林業関連の仕事をなさっている方々の注目を受けて、出展したなりの成果
があったのではないかと思っている。
中には我々のホームページの記事をよくご覧になっている人もいてうれしかった。

K-BETSの関係者多く集合いただきありがとうございました。

工学とは一風変わった農業分野に接して新しく多くの収穫があったのではな
いかと思います。

私は三菱総研理事長小宮山宏氏の講演「課題先進国:日本の役割」を聞いて
すっかり活力を失っている日本が意外に次世代の世界をリードする力をまだ持っ
ているのではないかと勇気付けられ気持ちが楽になった。

できることならこのような展示会を林業関係者が集う中で開きたいものです。
   記  福島 巖

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