石炭の火力発電・効率アップとクリーン化に挑む日本企業

石炭火力発電は発電効率が低く温室効果ガスが大量に発生するといった暗いイメージが付いて回っていたが状況が変わりつつある。それを牽引しているのは日本で開発されている火力発電所の技術革新である。
石炭を燃焼し蒸気を作ってタービンを回転させて発電するといった方式が基本で’70年代は投入エネルギーに対する電力変換効率は36%位であった。更に発電効率を上げるため石炭を蒸し焼き状にしてガス化しガスで発電しその排熱で蒸気タービンを回転することにより効率を40%半ばまで上げる石炭ガス化複合発電方式(IGCC)が始まっている。

現在更に世界最高の水準を目指したプロジェクトが動き出している。IGCC方式のガスの中に含まれる水素ガスを燃料電池として回収しこれも発電に振り向けることで発電効率を55%まで高める画期的な方法(IGFC方式)で効率アップした分、炭酸ガス発生量も3割方減少するといった夢のような話で日本の企業が広島県で開発を計画しています。
詳細は石炭火力発電の効率アップとクリ-ン化coalpower.pdf を参照下さい。(6月度技術情報委員会で取り上げたテーマ)

カテゴリー: K-BETS知恵袋(Q&A) パーマリンク