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K-BETSたより

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2017/12/24 日曜日

蔵前バイオ通信 第48号 2017年12月15日

カテゴリー: メルマガ:蔵前バイオ通信   by k-bets 編集長 @ 16:49:45

K-BETSメールマガジン第48号をお届けします。
今回も、私たちの活動状況と自然エネルギー利用の有益な情報をご案内いたします。
是非ご活用ください。

私たちの活動に興味をお持ちの方の参加をお願いします。

蔵前バイオ通信 48 20171215日 

*******************目次 ***************************

  1. 活動トピックス
  2. 技術情報検討会(吉川)
  3. 事業化推進検討会(清田)
  4. アルジェ研究会(廣谷)
  5. 熱エネルギー研究会(進藤)
  6. 林業システム研究会(渡辺)
  7. Kシステム開発プロジェクト(米谷、清田)
  8. 竹林プロジェクト(篠崎)
  9. バイオチクプロジェクト(渡辺)
  10. ホームページによる情報発信
  11. 世界のバイオマス
  12. 訃報

 

1.活動トピックス 

横浜市市民活動推進基金「よこはま夢ファンド」に団体登録されました。

このたびK-BETSは、主たる事務所をおいている横浜市に、横浜市市民活動推進基金「よこはま夢ファンド」に団体登録を申請し、10月5日に登録されました。今後、K-BETSにご寄附をいただく場合、「よこはま夢ファンド」にK-BETS向けとして寄附していただくと、K-BETSが横浜市における活動を企画し、「よこはま夢ファンド」にその活動内容を申請して認められますと、K-BETS向けの寄附金(+アルファ)を活動助成金として受け取ることができます。寄付は、ふるさと納税と同じ枠で地方税の控除を受けられます。(地方税の控除は横浜市民でなくても受けることができます。)

「竹林整備シンポジウムin群馬」を開催。

10月25日、「憩いの森 森林学習センター(群馬県渋川市伊香保)」において「竹林整備シンポジウムin群馬」をNPO法人フォレストぐんま21(群馬県で積極的に森林や竹林の整備のボランテア活動を展開、以下FG21)とK-BETSが共同開催しました。

シンポジウムは愛知工業大学武田准教授の基調講演「愛知県の竹林整備の状況」、竹林の被害になやんでいる地元からFG21菊川理事長の「厄介者の竹材はバイオマスの優等生」の他、竹林の被害や整備活動の状況の報告があり、竹もりの里鹿嶋理事長の「大型炭化炉による竹炭作り」、K-BETS篠崎理事の「竹炭による土壌改良実験結果」、いすみ竹炭研究会西澤代表の千葉県いすみ市での竹林整備活動と多数の有意義な報告がありました。約60名の参加者から活発な質疑応答があり、また、「竹炭作りの実演」の要望がだされました。

エコプロ2017(東京ビッグサイト12/712/9)出展

①      NPO法人竹もりの里と共同で昨年に続いてエコプロ展に出展しました。

②      出展品は炭化炉「炭之助」(ハーフサイズ)、竹炭、竹炭うどん、各種チラシ・パンフレット、花のパネル、生態工学会ポスターです。そのほかに竹粉ポッドを展示しました。

③      このうち竹炭と竹炭うどんが福島の奥様のお陰もあってほぼ完売しました。

④      来訪者の中には今後の活動に大いにプラスになる方々がいました。今後のフォローで成果を出そうと考えています。また、
大学など、他のブース訪問で活動のヒントが得られましたので、今後の活動に生かして行きたいと思っています。

⑤      ブース立ち寄り人数は名刺受け取り枚数から推定して100人以上であると考えられます。

例会時に勉強会を開催しました。

  • 11月7日 :「SDGsについて」 講師 渡辺 雅樹

2015年9月に国連で「2030年に向けた世界の目標」として「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)を採択しました。ここで「持続可能な開発」とは、「将来世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義されています。未来の姿を描き、現在を振り返ることで政策を積み上げるアプローチで、まず、達成目標を全体で合意し、その手段は多様なアイデアで競い合います。経済開発の課題に世代間の公平性を持ち込んだ非常に意義深い基本となる考え方で、K-BETSに関連が深い環境の柱は、世界の経済、社会が成り立つ前提で、我々の活動の方向に示唆を与えるものです。

  • 12月5日:「卑弥呼の改革と日本にどんな影響を与えたか」 講師 福島 巌

勉強会の趣旨から少し外れますが、日本の古代史の勉強をしました。
卑弥呼がどこにいたかが議論されますが、卑弥呼の改革は話題になりません。さて、国譲りで出雲から半島の高霊に戻ってきた大量の軍人・役人の失業者がおりまして倭国は大乱状態でした。卑弥呼は改革者で彼らに職と食を与えるため鉄の生産を始めました。これが当って生産が軌道にのり、彼女の親友、王子がその鉄を日本に持ち込み木製のスコップや鍬、鎌、刃物などを鉄製の道具に変えて生産性を高めました。その結果、各所に大型古墳が出現するなど古代黄金時代を迎え、高霊でも農業が活発になり無敵軍隊を作り出し、強国「大伽耶」が出現したのです。

2.技術情報検討会(吉川)

11月は「日本の再エネは高い」というテーマで、資源エネルギー庁作成の資料を中心にメンバーが持ち寄った情報を加えて討論をしました。

議論の対象となったデータは「日欧の太陽光発電(非住宅)システム費用比較」です。これによると日本は設備本体で1.6倍、付帯設備、工事費で2.1倍になっています。この原因は日照時間の差、パネル価格、人件費等、いろいろありそうですが、中でも議論されたのがFIT制度との関りで、価格競争がなければ高くなるのは当然だという説。政府も入札制に踏み切ったので、今後の成り行きを追いかけていくつもりです。

3.事業化推進検討会(清田)

①      新会員獲得のための方法について、参考になる他のNPOが行っている募集方法について、詳細な説明がありました。今後、様々な場面で使うために新会員獲得のためのパンフレットを作ることになり、さらに検討を進めることにしました。

②      会員が開発中のバイオマス燃料製造装置の開発状況が順調に進捗しているとの報告があり、了承されました。

③      技術者集団であるK―BETSに対してバイオマス関係企業の技術評価事業の打診があり、今後詳細について打ち合わせを行う方向で検討を進めることになりました。

4.アルジェ研究会 発酵によるバイオジェット燃料(廣谷)

EUの法律で、2020年以降その上空をバイオジェット燃料10%以上混合しているジェット燃料でないと、飛行機は飛ぶことが出来なくなります。それで各国は用意しているが、日本にとって必要な事はバイオジェット燃料を58万klを製造し用意する事です。米国、EUは木材、ゴミ等を使ってFT合成で造る方法、廃食油から造る方法、発酵槽で造る方法等で用意しています。日本は太陽光藻システムで用意していますが、頑張っても200~300klと見ています。それではとても間に合わないので外国から輸入するしかありません。2020年以後はどうするか。日本は2万ha池を造る太陽光藻システムを実行するのも良いが、発酵槽でブタノールを造り、化学反応にて炭化水素を造るのも良いし、又遺伝子組み換えイーストで油を造るのも良い方法と私は思っています。発酵槽システムは太陽光藻システムより生産性が約100程高いと言われている事を検討すべきと思います。

5.熱エネルギー研究会(進藤)

①     岩手県柴波中央駅前の再開発地域にエネルギーステーションを設置し、木質バイオマス燃料による地域熱供給事業について検討しました。この事業は平成26年に開始され、町役場新庁舎、民間事業棟、最大57軒の住宅、保育園などに暖房熱、冷房熱、給湯熱を供給しています。柴波町産の間伐材搬出事業と地域の熱(温水、冷水)需要家との連携による事業です。

②     一般木材のFIT価格低下を見込み大規模バイオマス発電計画(認定量)が増大しています。大規模発電所は主に臨港に設置され、PKSを含む燃料は海外からの輸入が主体となっています。バイオマス発電は燃料費が発電コストの約7割を占めることから、燃料輸入では電気代の約7割が海外に流出することになります。CO2削減への貢献からは大規模の方が効果は大ですが、FITによる国民負担の観点からは、国産の地域資源を燃料とした山間地での小規模発電の推進が林業再生や地域活性化につながると考えられます。今後のFIT制度見直しの課題です。

6.林業システム研究会(渡辺)

気候変動対策の重要課題として、林業の再活性化がますます注目されています。

①      里山維持の「竹林整備活動の普及」のための、可搬式開放型炭化炉の開発の支援を継続して進めています。また、多様な竹林整備に必須の、「竹集材システムの効率化」に取り組み中で、MPO法人「竹もりの里」と共同で、新方式の改良を支援していきます。

②      年初から取り組み始めた、林地残材の「KB式バイオマス燃料の製造システム」では、会員の河原井氏の活動を支援し、来年度の本格的な取組みを推進中です。

7.Kシステム開発プロジェクト(米谷、清田)

本システムをサポートしてくれる会社による支援の下、新Kシステム開発が順調に推移した。このほど新駆動装置が組み上がり、工場での試運転と各種データ採取を行い、設計通りのデータが得られた。実証試験について、西川材で有名な飯能市の協力が得られることになり、近く飯能市の山中で下見を行う予定である。また、システム構成に必要なデバイス開発を進めている。

8.竹林プロジェクト(篠崎)

①      いすみ竹炭研究会主催の「竹炭シンポジウムinいすみ」に顧問として参加協力しました。研究会誕生1周年を記念したシンポジウムには県会議員や地元の人々が160名詰めかけました。市長も応援演説して西澤真実代表(K-BETS会員)を応援しました。研究会の会員は約100名と急成長しました。活動目的と活動方針が住民に受け入れられていると感じます。

②      「竹炭シンポジウムin静岡」を来年3月初めに開催すべく準備をしています。静岡県も放置竹林が多く、鹿や猪に悩まされています。静岡県や静岡市の後援を受ける予定です。

.バイオチクプロジェクト(渡辺)

「エコプロ2017」12月7日〜9日、東京ビッグサイトにて、竹パウダーを活用した新商品を参考展示しました。表面にアート黒板用の塗装をした新技術を採用しました。多くの方の関心を呼び、今後の商品化への活用情報を収集しました。また、昨年に開発した樹勢回復用「ニューブレスパイプ」に加えて、長さを短縮した「ブレスパイプミニ」の試作品を展示しました。筒体部を「植物由来のバイオプラスチック」で成型した、エコ製品です。内容物には、竹炭と竹パウダーが採用されています。

10.ホームページによる情報発信

主に本会会員吉澤有介が要約した一般図書。および会員の研究ノートです。

   一見すると不合理な「すごい進化」の謎を解く 鈴木紀之著2017年11月2日 [自然]

   「プレートテクニクス入門」木村 学・大木勇人共著 2017年10月21日[気候・環境]

③   古の戦闘機燃料と現在のバイオジェット燃料2017年11月20日  廣谷 精[バイオマスの燃料利用]

④   バイオジェット燃料 2017年11月1日  廣谷 精[バイオマスの燃料利用]

⑤   バイオ油生産における太陽光システムと発酵槽方式の比較 2017年11月7日 廣谷 精[バイオマスの燃料利用]

⑥   EV自動車の検討課題 技術情報検討会  2017年10月14日 吉川浩 [技術者の主張と提言]

11.世界のバイオマス情報トピックス

特別顧問 佐野 勇による世界のバイオマスから抜粋したトピックスです。

詳細はhttp://www.kuramae-bioenergy.jp/world/をご覧ください。

①      セルローズバイオ燃料 セルローズの分解機能が優れた加水分解酵素が使えれば原料の利用効率を高くできるが、現在の技術では実現は難しい。最近発見された酵素の溶解性多糖モノオキシゲナーゼの機能を、原子間力顕微鏡を使って肉眼で観察した。

②      藻の利用と政策 米国のウッズホール海洋生物学研究所が進めている、海草の栽培に関する18件の技術開発プロジェクトの一つに対して、米エネルギー省が開発資金の供与を決めた。最終目的はアメリカを世界最大の海草生産国にすることである。

③      廃棄物のエネルギー利用 スウェーデンのボロース大学で、産業廃棄物からエタノールを量産する新しい工程の開発と確認を進めている。特許も出願し、数年内には農廃物を原料とした大規模なエタノール生産が実現する見通しである。積水化学とアメリカのLanzaTech社が、分別前の都市ごみをエタノールに変換する世界初の技術を共同開発した。

④      時代遅れになったヨーロッパのバイオ経済戦略

⑤      最近開かれたヨーロッパ工業バイオ技術/バイオ経済会議 (Europe for Industrial Biotechnology and the Bioeconomy, EFIB) で各国のバイオ経済戦略がビジョンと実態の乖離が目立ち、バイオ経済自体が利益中心に変わってきている。

12.訃報 岩田 頼次郎さんご逝去

K-BETS理事としてご活躍されていた岩田さんが11月5日入院先の病院で誤嚥性肺炎により急逝されました。氏は中小企業診断士の資格を持ち、その経営的発想は、技術者集団の当法人内ではユニークでかけがえのないものでした。また、山をこよなく愛し、その写真の腕はプロ級で大いに我々を楽しませてくれました。衷心よりご冥福をお祈りいたします。