現在の位置 : ホーム  >  K-BETSたより   >  メルマガ:蔵前バイオ通信  >  蔵前バイオ通信 第40号 2016年6月15日

K-BETSたより

K-BETSたより

2016/6/16 木曜日

蔵前バイオ通信 第40号 2016年6月15日

カテゴリー: メルマガ:蔵前バイオ通信   by k-bets 編集長 @ 10:57:19

蔵前バイオ通信 第40号 2016年6月15日
*******************目次 ***************************

1.総会開催の件(大塚)

2.アルジェ研究会(廣谷)

3.熱エネルギー研究会(進藤)

4.林業システム研究会(渡辺)

5.Kシステム開発プロジェクト(清田)

6.竹林プロジェクト(篠崎)

7.バイオチクプロジェクト(渡辺)

8.新会員紹介

9. ホームページによる情報発信

10.世界のバイオマス情報(編集・宮地)

**************************************************

1.総会開催の件(大塚)

正会員17名出席と書面14名賛同で通常総会が開催され、無事全議題の承認をいただきました。事業報告書、会計決算書はホームページからPDFファイルをダウンロードしていただくことができます。引き続き各委員会、研究会、プロジェクトの前年度活動実績報告と今年度計画の説明と質疑応答を行いました。懇親会は新入会員の出席もありなごやかに行われました。

今年度は定款変更のご承認をいただきましたので、NPO法に基づく手続きを経たのち、10月頃から法人の正式名称を短く変更することになります。手続きが済みましたらご報告させていただきます。

2.アルジェ研究会(廣谷)

研究対象であるシアノバクテリアについて、確認します。シアノバクテリアは体の中に核のない生物で、普通のバイオは核の中に遺伝子(DNA)が収まっているが、核が無いのでDNAは体内にストリップで漂っています。それだけ傷つき易く毒物も有益な物も造りやすく、健康食品、油、水素等造る事も出来やすくなっています。

シアノバクテリアは27億年前に現れたもので、当時は炭酸ガス濃度が高く、酸素が無かった世界で、炭酸ガス、水が太陽光エネルギーと反応して酸素が出来、後には石油が残りました。昔石油は動物の死んだ物が石油になったと言われていた時代もありましたが、石油を造ったのはシアノバクテリアであることが分かってきました。

シアノバクテリアはラン藻と言う人も居ますが、それは間違った言い方だと言う人も居ます。そしてシアノバクテリアが真核生物(バクテリ、イ-スト、カビ等)に潜り込んだのが緑藻,紅藻であり発展したのが高等植物です。また、再度二次共生(別の真核生物に再度潜り込んだ)したものが褐藻、珪藻です。バイオが太陽光で役に立つように成ったのはシアノバクテリアのお蔭です。

3.熱エネルギー研究会(進藤)

発電コストとエコ(CO2排出削減)の関連から、石炭火力発電に木質原料を混焼する計画が進んでいます。ある製紙会社は、海外で木質原料を半炭化したトレファクションペレットを生産・輸入し、石炭火力ボイラーへの混焼を目指しています。半炭化は、耐水性や粉砕性に優れ、エネルギー密度が高く、物流費低減のメリットがあると言われています。国内での木質利用に関して、岩手県では、ペレットストーブやチップボイラーの開発・普及に取り組み熱利用が促進されたが、FIT制定後ではチップの需要が増大したので、大口需要である専焼・混焼の発電用への供給を目指しています。

4.林業システム研究会(渡辺)

「2030年パリ協定」は、国の義務として最大限の施策を投じる必要があります。その中で、林業は森林が国土面積の約7割を占め、「生産性の高い産業」として育成の必要性がさら高まっています。人工林の林業システムは我々のKシステムの様に進化する途上にあり、一方で6割以上を占める広葉樹林には、技術面で大幅な改革が必要です。

林業の生産性を大きく向上する為には、林業地の状況を的確にデータで把握して、全体的な計画を立案可能にする「スマート林業システム」が有効です。例えば、林業現場の3次元データを計測する技術開発促進、計測器の「自動操縦の空中飛行体」(ドローン)搭載、これによる効率の良いデータ把握システムの開発が挙げられます。

5.Kシステム開発プロジェクト(清田)

湯河原の白銀林道脇にある人工林でKシステムによる本格的な間伐作業が行われています。このためK-BETSの複数担当者が必ず張り付いて、技術指導や、搬出実績の記録を取っています。5月20日にシステムに初めて触れる施業従事者に対し現場作業の基本を指導し、6月2日からシステムの敷設作業に始まり、搬出作業は現在も継続しています。作業は順調に進捗しており、貴重な連続操業のデータも続々と集まってきています。

6.竹林プロジェクト(篠崎)

①竹炭が少しずつ売れ始めました。土壌改良、樹勢回復が主な用途です。このほかに種々のトライが進行中です。会員や読者による口コミをお願いします。
②開発した半開放式大型可搬炭化炉「炭之助」が1台売れました。第7回目の改良で売れました。「竹炭シンポジウムinいすみ」をK-BETSの依頼で新聞掲載した成果です。

7.バイオチクプロジェクト(渡辺)

「肥料になる土壌改良材」が(株)木風(こふう)の樹木医のツールとして開発され、各地の銘木の成長が回復した事例が紹介されています。現状では石油系のプラスチック容器に入れた「ブレスパイプ」(商品名)と市販されていますが、この容器を植物系のプラスチックの材料とし、竹炭も利用して、製品化する構想で、技術支援を進めています。樹勢回復、石油系プラスチックの植物系「バイオプラスチック」への置き換え、竹炭の土壌埋設で、「CO2排出削減」の効果を3通り同時に実行する製品となります。コスト低減を実現して、樹木の成長回復剤としての普及拡大を目指しています。

8.新入会員の紹介

半澤弘行 様 製品開発に関心があり我々が、新製品開発にも取り組んでいることで、活動に賛同いただき入会されました。今後の活躍が期待されます。(米谷会員による紹介)

西澤真実 様:「今年の2月25日に開催された「竹炭シンポジウムinいすみ」に参加してK-BETSの活動に共鳴しました。私自身同様の活動をいすみ市で行っていますので、両立させたいと思っています。広報関係はお任せください。よろしくお願いします。(自己紹介」

9.ホームページによる情報発信

主に吉澤有介さん(氏名記載なきもの)に要約して頂いた専門書と再生可能エネルギー関連情報です。

2016/06/12イギリス、世界最大の洋上風力発電設備の建設へ 荒川英敏[社会・経済・政策]

2016/06/10「橘三千代のこと」田中広明著 [社会・経済・政策]

2016/06/08「マンモスのつくりかた」ベス・シャピロ著[気候・環境]

2016/06/04荒川のロンドン便り100編の目次   [社会・経済・政策]

2016/06/02ロンドン西部のガーデンセンターを訪問 荒川英敏[バイオマス]

2016/05/28「世界はこのままイスラーム化するのか」島田裕己・中田 考[社会・経済・政策]

2016/05/26イギリスの2015年の再エネ発電の割合が記録的な24.7%に![バイオマス]

2016/05/13「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」ピーター・D・ウオード著[気候・環境]

2016/05/13「恐竜は滅んでいない」小林快次著[気候・環境]

10.世界のバイオマス情報 (編集 宮地)

藻の利用について
2020年までに二酸化炭素ニュートラルを目指す航空産業の一つエアバスグループが熱帯圏の海藻を使ったジェット燃料開発の目的で、マレーシアの複数の大学と共同開発プロジェクトの契約をした。また、コペンハーゲン大学で遺伝子組み換え藻に高付加価値製品を作らせる技術開発が進む。しかし、藻バイオ燃料が量産商品になるためにはなお多くの課題があり、石油大手も投資を控えている。燃料以外用途で、魚用飼料の供給飼料会社BioMarが、藻ベースオメガ-3を含んだ魚用飼料の生産事業に参入。

研究・開発状況
東北大学で、粉砕した植物バイオマスを、過炭酸ナトリウムに溶解したのち、流体力学的キャビテーションシステムを通過させ、この時生成する微細気泡によりセルローズ繊維が分解するバイオマス前処理が開発された。神戸大学生産工学の近藤昭彦教授グループが、効率の高い遺伝子組み換えの菌株を開発し、これを使ってセルローズを単純な糖に変え、発酵させてエタノールを作る方法研究している。究極の目標は外部からセルラーゼを加えるのをなくすことである。ハーバード大学では、人工葉で太陽エネルギーを利用して水分子を分解し、水素を消費して液体燃料を作るバクテリアを利用し光合成と液体燃料生成の両方ができる技術を開発した。

経済構造改変にむけて
EUではグリーンな経済への取り組みが進んでいる。その中で学界、産業界の11団体で結成した協同組織Steambioが、過熱蒸気を使って農林業廃棄物を処理する過熱スチームトレファクション技術を開発した。可動式で農林現場で自然から得られるバイオ炭素を工業規模で得られるもので、2017年には500kg/hr の装置をヨーロッパ各地に配備する計画である。