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K-BETSたより

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2014/6/4 水曜日

蔵前バイオ通信 第29号 2014年6月03日

カテゴリー: メルマガ:蔵前バイオ通信   by k-bets 編集長 @ 11:28:10

  *******************目次 ***********************

1.26年度の総会開催
2.26年度の活動方針

3.秩父でのKシステム検討会

4.薪燃焼炉の調査検討
5.竹林タスクの経過と計画

6. ホームページからの問い合わせが活発に
7. バイオマスセミナー開催
8. 新入会員の紹介など
9. ホームページの内容と更新状況

10世界のバイオマス情報
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1.26年度の総会開催
5月20日田町のCIC8階産学連携談話室にて第9回の通常総会が開催されました。多数の会員が参加して頂き、談話室の椅子を寄せ集めて場所を確保する変化に富んだ会場になりました。今回は韓国から新会員の鄭さんら3名の参加があり国際色豊かな会になりました。吉川理事長が議長を務め2件の議案が承認されました。引き続いて合同会議に移り活動報告と第9期の活動計画について説明がありました。会終了後新会員鄭さんの自己紹介とどのような事業を手掛けているのか事業紹介をして頂きました(項目7に記載)。その後懇親会に移り会員間の親睦を深めあいました。

2.26年度の活動方針
当NPOの活動は年々活発になってきており、申請すれば助成金が得られるものもでてきました。反面、助成金の自己負担金部分が増大して会の財政運営を困難な状況に追い込む状況もでてききています。
この局面をどう乗り切っていくか今年度の最大のテーマで「財政改善プロジェクト」を立ち上げ真剣に対策を考えることになりました。Kシステムの実用化には未だ資金が必要である。
 一方メンバーが各々持っている知見、これまでの活動を通して得た技術、地道に収集・検討を続けてきた情報等を具体的に「日本社会の循環型エネルギー利用システム構築」に向けて役立てる時期になっているので注力していきたい。
新たに発足する研究会としては、前号で紹介したように「熱エネルギ研究会」があり、進藤昭夫がリーダーに指名されました。

役員人事は非改選期に当たるので変更はありません。小西理事の退任に伴う補充として篠崎正利さんが理事に選任されました。
3.秩父でのKシステム検討会
秩父市の東、定峰峠近傍の市有林を会場に、3回(4月27日、5月10日、5月25日)に渡って秩父市森づくり課および「秩父森づくりの会」の協力を得て上げ荷、下げ荷の集材を行いました。平均して秩父の方13人、K-BETS8人と設備・運転の指導者3人位が参加しました。改良したワンタッチフックや駆動装置の配置変更などはうまくいきました。お互いに学ぶところが多く有意義な検討会になりました。秩父の方々はボートウィンチの軽快な動きやKシステムの牽引力のすごさには驚いていました。詳細は
http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=906にまとめています。
動画では上げ荷:https://www.youtube.com/watch?v=K_zBPm4ojG8  下げ荷: https://www.youtube.com/watch?v=E0GgvjOSyIE 
収録しています。

4.薪燃焼炉の調査検討
薪を使ったバイオマスボイラーの事例については何回か取り上げていますが千葉県で採用された丸太君プロジェクトのように間伐材を多く使うために安価な燃焼炉を求めたいという方向と炉の値段は高くても燃焼効率の高い欧米型の設備を導入する二つの方向があります。薪ストーブについては八ヶ岳で実際に使っている例、田淵善雄著「森・暮らしの家」に紹介されています。http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=342
従来型暖炉の燃焼効率は15%前後、欧米型の最新式は80%以上の燃焼効率であるが機器本体の購入単価は高い。本多信一会員の調査http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=889 では排ガス規制値について調査したのと日本製ストーブの技術は周回遅れになってしまっているとの指摘です。

5.竹林タスクの経過と計画
4月26日第4回目、25年度最後の竹炭製造実験を行った。大型無煙炭化炉を関係者で工夫して作り飛躍的な生産性の向上を狙ったものである。長南町の坂本にある竹林の充分乾燥が行き届いた竹を使い燃焼をコントロールするために生竹の投入を行った。消火を少ない水量で短時間に行う方法を考え出してそれなりの成果を得た。総コストを考えた時、竹を集材する費用が抜けているのでいかに安く集めるかが次のテーマである。引き続き競争力ある竹炭製造方法の開発を進めると共に、竹炭に興味を持たれている人達を集めて「竹炭シンポジウム」の開催(千葉、関東、中部各地区)を検討しています。
6.ホームページからの問い合わせが活発に
ホームページを見て色々な相談案件が飛び込むようになってきてうれしい悲鳴を上げています。年間20件を超えるやり取りが発生しています。最近では新潟テレビ21の取材を2日間に渡って受けました。新潟でも竹林の被害が発生するようになってきているので先進地である千葉に対策などを教えて頂きたいとのこと。お笑い芸人「エコまる村」の村長さんの解説入りの収録でした。
7.バイオマスセミナー開催
既にメール等でお知らせしていますが6月11日の講演が迫ってきています。「日本の資源―森林が日本を救う」との主題のもと森林をどうするかをテーマにしています。バイオマス資材としての利用、エネルギー資源としての活用を通して雇用の拡大、経済の活性化を期待しています。森林行政をどう進めるか林野庁方針を聞くこと、実際に大手山林所有者はどんな取り組みをしているのかを紹介していただくものです。女性林業家が話題になっている折、色々ヒントが得られそうです。
8.新入会員鄭さんの紹介
日本の大学を卒業した後米国の企業に6年間ほど務め、2007年自分の会社「希素環境技術(株)」を立ち上げた。丸太燃料システムで蒸気を作り温水を配給することを目的にした会社であります。灯油やLPGが高騰しているのをチャンスととらえ売り込みを図っている。韓国ではオンドル暖房があり木材の入手はルートがあるようです。燃焼効率は80〜85%というから本格的な燃焼炉であり注目しています。

********** 9.ホームページの更新 **********

以下は吉澤有介さんに要約して頂いた専門書です。

(1)「いま地球には不気味な変化が起きている」C・セントラル著
その内容を具体的に解説している、例えば海面が20cmアップなど
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=340

(2)「地球千年紀行」月尾嘉男
先住民の生活の中に環境問題解決のヒントがたくさん含まれている
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=341

(3)「木の文化をさぐる」小原二郎著
古代建築や芸術品は徹底した木の特性を生かした作品で仕上がっている
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=338
(4)「エネルギーを選びなおす」 小澤祥司著
エネルギーというと直ぐ電気が頭に上るが効率の良い賢い使い方は熱を取り出すことにある。地域ごとに特色ある使い方があるはずである。http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=343
(5)公園で見かけた「ハンカチの木」荒川英敏のロンドン便り31
深夜電力で内臓レンガを加熱する蓄熱暖房機について説明しています
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info_b/?p=453

(6)荒川さんからロンドンの各地を訪問した紀行文が寄せられています。
No.33英国国立博物館
No.35ニュートンの生誕地
No.36世界遺産ブレンナム宮殿(チャーチルの生家)http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info_b/?p=479
など
**********10.世界のバイオマス情報**********

1)IPCC第5次評価報告が発表された
温室効果ガスの排出量が1970-2000年間は年間0.4ギガトンだったが、2000年以降の1.0ギガトンに増えている。この期間の人口増と産業活動がエネルギー利用の効率化による削減効果を上回った。相対的に石炭利用が増えて、石炭の漸減傾向が逆転している。世界の気温上昇を産業革命前の2℃上昇範囲に抑えるのは可能だが、今後は効果が実証されていない奇抜な新規技術をも使わざるを得ないぎりぎりの所まで追い込まれている
2)新しいバイオ燃料・スイッチグラスなど
トウモロコシなど既存のバイオマスではなくスイッチグラスなどの新しい原料から糖を取り出し、燃料の生成までをワンポット処理で行う試みが米国エネルギー省の研究所で進んでいる。米国だけで年間10億トンのこの種バイオマスが捨てられているが、前処理から糖化までを同一装置で行えるようになれば、化石燃料の消費節減に直結しメリットが大きい。草は本来ローカルなものだから地域ごとに色々なものがある、東南アジア原産のススキなどは同じ仲間である。
3)リグニンから遺伝子工学を利用した糖の製造
同じく米エネルギー省の研究所では成長の盛んなポプラを改良してバイオ燃料の原料として使う検討が進んでいる。問題点はリグニンから糖を引き出すことだが、遺伝子技術を使って引き出す手がかりをつかんだ。米国の大学などとの共同研究で、分解し易い結合をもつモノマーを分離して遺伝子をポプラに導入し、分解し易いリグニンを作ることに成功した。実用化への方向に期待する。

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平成26年度総会の会場
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