蔵前バイオ通信 第24号 2013年08月01日

  *******************目次 ***********************

1.緑の募金助成事業が終了して報告書作成
2.平成25年度以降のKシステム推進計画

3.竹林問題への対処
4.ガシファイヤーの運転状況調査
5.NFK式バイオマスガス化炉の事業化研究

6.講演会の計画
.ホームページの内容と更新状況

8.世界のバイオマス情報
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1.緑の募金助成事業が終了し、報告書作成
国土緑化機構の助成事業としてチェーンを使った集材(Kシステム)の体験会を昨年の9月から4回開催しました。赤城山ではフォレストぐんまと共催で、飯能の市有林で西川広域森林組合と共催で2回、千葉亀山の森では三井物産フォレスト社の共催で行い終了しました。第2回目からは実機に近い馬力アップした改良機に変更して集材作業を行い好評を得ました。これらの内容をレポートにまとめ機構に報告しました。社団法人「大日本山林会」が明治15年から発行している伝統ある月刊雑誌「山林」にこの内容を投稿する依頼が有り現在執筆中です。

2.平成25年度以降のKシステム推進計画
緑の募金助成事業は終了しましたので引き続き普及活動を続ける計画書を作成し、三井物産環境基金に申請書を提出しています。その内容は
.平成26年:・普及会用の詳細な資料作成、・従来システムに比べてどのような特徴があるかデーターを採って能力検証、・普及会は千葉北部地区、山梨などを予定
b.
平成27年:普及会の開催 秩父、飯能、赤城、道志村などを予定しその地域で長期間使用していただき問題点を明らかにする。その間に随時見学者を受け入れていく。
c.
平成28年:より広域化し、全国展開を図っていく。三重県の物産の山などを対象にする。
d.
普及会と同時に設備についてもよりコンパクトな油圧式への対応やもっと簡易なNPOの仲間が扱えるような簡易式の安いシステムについても開発を進める。3.竹林問題への対処
竹林問題はタスクチームを作ってどう対処していくか検討中であったがその計画案をまとめた。「千葉県をモデルにした竹林整備の普及拡大プラン」で今年度はボートウインチを活用した竹の集材、炭化器を使った竹炭の製造と竹炭の利用拡大。2年目には竹粉製造機の導入、竹粉の用途開発と乳酸発酵メカニズムの調査・研究、3年目にこれらの実績をシンポジュウムや見学会を開いてPR活動に努める。多くのNPOや農家、養鶏場などとタイアップして進めていく。K-BETSと共同で取り組んでいる「竹もりの里」から活動するための補助金の申請書を提出している。
4.ガシファイヤーの運転状況調査
山梨県道志の湯や塩原温泉の実施状況を調査して温泉の給湯(カランなど)のように温水の使用量が大きい場合重油に代わって1m近い丸太をそのまま使える標記燃焼炉がかなり成果を出していることが分かった。重油の給湯配管に燃焼炉系統をつなぐことができる。ただ間伐材を半年ほど乾燥させる場所(離れていてもよい)と炉の近くに薪の保管場所が必要である。重油の値段が高騰しているので温泉地だけでなく公共のプールとかこの設備を活用する範囲を広げると同時に設備のコストを下げる検討をしていきたい。
道志村の温泉:  http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=781
那須高原田中屋: http://www.kuramae-bioenergy.jp/news/?p=817
5.NFK式バイオマスガス化炉の事業化研究
NFK社の超高温水蒸気ガス化炉はNEDOの基盤研究(フェーズB)を終了して事業化研究(フェーズC)の段階に進んでいます。実験設備を鶴見の工場から飯能市の大河原木材に引っ越し7月より試験が始まっています。この実験が終了した後どのような形で事業展開を図るかアイデアを出してNFKに提言していきたい。
6.講演会の計画
年1回蔵前工業会と共催の講演会はテーマを山林再生に向けて政府・農水省がどのような取り組みをしているのか、現場の山林経営者はどんな意見を持っているのかを発表する場所にしてはどうかとの意見が多かった。比較的余裕のある2月ごろの予定で講師と接触していきたい。月1回毎のミニ講演会は藻類に関するもの、木質資源の新規事業創出の話、愛知県の竹ビジネスなどを計画中です。

― 猛暑を迎え8月は会の活動を、休みとして体調保持に専念します -
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.ホームページの更新 **********
(1)「狩猟サバイバル」服部文祥 吉澤有介 
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=295
   免許を取り大型獣を狩る異色の登山家、猟の内容が分かる。
(2)「肥満と飢餓」ラジ・バテル 吉澤有介
   少数の特定企業が生産者と消費者を支配し食品分野を管理する
   http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=296
(3)「歴史の中の大地動乱」保立道久 吉澤有介
   記録に残された1000年前まで戻ると日本各地でいかに自然災害が多かったかが分かる。
   http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=297

(4)「日本の山里」池内 紀  吉澤有介
限界集落と呼ばれる日本各地の原風景地を紹介する。
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_column/?p=302

(5)中禅寺湖千手が浜のクリンソウ  岩田頼次郎
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info_b/?p=366
咲き乱れる野反湖のノゾリコキスゲ 岩田頼次郎
http://www.kuramae-bioenergy.jp/k_info_b/?p=383
素晴らしい写真をお届けします。花の咲く草原がシカに荒らされる現状には悲しいものがあります。

**********.世界のバイオマス情報 **********

編集者の佐野さんが体調不良のためしばらくの間休ませていただきます。
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富士山世界文化遺産
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