全英オープンでフィル・ミケルソンが逆転優勝!2013年7月21日  荒川 英敏                     

  ロンドン便り その27 

 世界最古のオープンゴルフ、第142回全英オープンがスコットランドの首都エジンバラ郊外の、ミュアフィールド・ゴルフクラブで行われ、米国のフィル・ミケルソンが逆転優勝しました。最終日までリードし、初優勝を期待されていた英国人リー・ウエストウッズ選手は7番、8番でスコアをくずし、3位タイでした。一方、これまでに、全英オープンで3回優勝しているタイガー・ウッズが、久しぶりに上位で健闘し6位でした。

 日本の期待の星、松山選手は、三日目の91011番ホールで、連続3バーデイを取り、一時は4位に付け、これはかなり行けるのではないかと、期待しましたが、17番ホールでスロープレーによる、ペナルテイーが1打課せられたことは残念でした。最終日の、今日はバーデーを2つ取り、あのタイガー・ウッズと同じ6位タイで終了。初出場でこの成績は立派でした。松山選手は、リンクスと言われる、英国特有の自然の地形に手を加えていない、荒涼とした海浜コースで、世界のトッププレイヤーとラウンドしたことは、良い経験になったと思います。来年の、全英オープンでの、大活躍をを期待しましょう。ベテラン片山選手は44位タイ、他の5名の選手達は予選落ちで、振るいませんでしたね。

 今年の、これまでの英国スポーツ界は、なかなか賑やかで、7月初旬のウインブルドンでのアンデイ・マレーの優勝に続き、7月中旬の、1882年から始まった、クリケット(野球の元祖と言われている球技)の伝統の英豪対抗試合The Ashes)で、英国が勝利。さらに、今日の、全英オープンで、英国人選手の優勝が、期待されてましたが、残念でした。

一方、629日から23日間に亘って、フランスで行われていた、世界最大の、総合自転車レースの ツール・ド・フランスで、昨年、1903年の第一回大会以来、英国人として、初めて優勝したウイギンスに続いて、100回目の記念大会の今年も、英国人のフルームが 優勝し、こちらも大変盛り上がっています。
 50年ぶりに、寒くて遅い春を経験した英国は、今夏は既に、2週間も晴天が続いており、正にBritish Summer 真っ盛りです。間もなくウイリアム王子・キャサリン王妃のロイヤルベイビーの誕生に、国民は、エリザベス女王のコロネーション(戴冠式以来60周年記念)と共に、二重の慶びに、沸き上がることでしょう。(了)

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