新潟西港と信濃川の風景 2013年3月1日 吉澤有介

  同じ日本海側なのに、雪深い関越道からみると、ここはまさに別世界です。留守宅の見回りと掃除を済ませて街へ出てみました。長くて暗い冬がようやく終わろうとしていたのです。雪はほとんどありません。青い空に暖かい春の風が心地よく、地元の市民たちも浮き浮きと、信濃川の川端の散歩を楽しんでいました。

 我が家は旧市街の河口の近くなので、のんびり5分も歩けばもう川端にある旧新潟税関に出ます。ここは幕末の安政5年(1858年)に開港した5港の一つとして、明治2年(1869年)に建設された、現存する唯一つの税関建物で重要文化財になっています。一帯は現在、歴史博物館「みなとぴあ」として整備されていますが、雪吊りはもう御用すみでしょう。その信濃川を挟んだ向い側が佐渡汽船フェリーの埠頭になります。新潟西港です。
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        旧税関               ウミネコのお休み

川辺の手すりにウミネコが並んで休んでいました。佐渡汽船フェリーの右のタワーが朱鷺メッセ(31階建)、出航してゆくのは小樽に向かう新日本海フェリー(16,810トン)です。

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   ウミネコとフェリーの出航          おなじみの万代橋

 今は朱鷺メッセの高層ビルがあり、港の風景は大きく変わりましたが、変わらないのが万代橋です。昭和4年に建設されたのに、もう重要文化財に指定されました。私も同じ年の生まれですから、なんとも複雑な気分になります。ゆく水は絶えないのですが。「了」

 

 

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