月の魔力 A.Lリバー 藤原正彦・美子訳 東京書籍
この本は世界の各国でベストセラーになって広く読まれたものです。
木を切る時期と月が関係しているとの説があったのでこの本を更に
読んでみました。日本語訳は藤原先生御夫妻が担当しています。
先生は訳すだけでなく出産のデーターを集めて理論の正しさを証明
しました。
月のリズム
5億年前生命は海から陸地に進出した。このきっかけは月が潮を
移動させたため浅瀬にあった生物が周期的に太陽と大気にさらさ
れるようになった。
このリズムが遺伝子に組み込まれ生命活動の中で機能しています。
魚の産卵やウナギの産卵場への移動は満月の時に行われる。
魚の食餌時刻リズムは月暦に従うので太陽暦に従うと毎日時間が
ずれて行くことになる。
満月のときに起きる生物の行動
精神病院などでは患者のおかしな行動が目立つ。魚や動物の身体
行動、代謝活動、攻撃性、性行動などが活発になる。
バイオタイド(biotide)理論
作者が提唱する理論。我々の身体は陸地と同じ成分構成で水分80
%、他20%は個体である。海水や陸地が月の引力の影響を受けると
同様体内の水分もその影響を受けるというのが理論の中心。
水は体内の管内液(血管)、細胞外液、細胞内液の3ケ所に分か
れて存在する。
体内の水が増えると組織が緊張し膨張する、神経が興奮する。
月は引力だけでなく地球の電磁場を変化させる。
その影響が神経系統に強く及ぶため様々な精神活動が変化する。
天体のサイクルにより生体のリズムが決まる(ブラウン博士)
満月、新月のとき出産が多い。
月経サイクル=月齢サイクル(29.5日=月暦1ケ月)。
妊娠期間=29.5X9(265.8)日(月暦の9ケ月)。
太陽黒点は11年周期。
これに同調するもの:生物の総数の増減
(海藻、サンゴ、魚、昆虫など)
伝染病(ペスト、コレラ、インフルエンザ等)の流行周期
太陽表面の爆発が磁気嵐になって地球の磁場を変化させて心臓病
の発生率を高くしている。(ロシア、デュプロフ博士の研究)
生物の進化と月
生物は海から陸上に上がった。その際潮のリズム:一週間周期で
動物の生命機能は働き続ける。動物の進化の初期に太陽や月によ
る地球物理学的リズムの上に生体機能が次々形作られていった。
我々の生活のリズムは10日単位でなく7日である。
地球物理学的リズムの例:
(1)海水の満潮と干潮
(2)陸地も水のように容易ではないが15cmの上昇があり地殻
を引っ張る力は地震の引き金になることがある。
磁場と動物の情報伝達
磁場を通じて天体現象が水の物理的性質に影響を与えている。
人間の体内水分にも同様な影響がある。細胞膜を通過する水分速
度、血圧、心臓の脈拍動が変ってくる。神経の伝達機能にもその
影響が及ぶ。
動物同志の情報交換はこの電磁波を通して行われている。
魚や鳥、昆虫など群れをなしたものが同時に同じ行動をする。
これらが生まれた場所に長い回泳や飛行の後正確に戻ってくるこ
とから分かるように磁場の微妙な変化を感知(生物コンパス)す
る能力を持っている。
人間は宇宙と力学的平衡を保っている
体内は神経インパルスに従って動く細胞群から成っている。インパ
ルスが神経繊維の中を走ると電磁場が生じる。これが引き金となっ
て化学物質を放出し筋肉や血管などを目指す細胞に伝える。
ドーパミン、セロトニンといった神経伝達物質はめざす細胞を興奮
させたり抑制したりする。
記 福島 巖
