アメリカのバイオジーゼル事情

”世界のバイオマス関連セレクション”アメリカのバイオジーゼル事情
Fuel From Plants, Not Oil Wells
New York Times May 18, 2008

http://www.nytimes.com/2008/05/18/automobiles/18BIO.html

ガロン単価はB20バイオジーゼルが$4.59に対し、バイオを混ぜてない石油ジーゼルは$4.64である。問題はバイオジーゼルを売っているスタンドが少ないことで、ニューヨーク市にはブルックリンとブロンクスに各1店しかない。もうひとつの問題は、古い車やトラックにバイオジーゼルを使うと、シールやホースが壊れやすくなることである。その一方で、バイオジーゼルは原料を栽培中に空気中の二酸化炭素を吸収しているので、全体の二酸化炭素の排出は石油系ジーゼルに比べて78%少ない。最近はバイオジーゼル燃料の標準化が整備されて、加工段階で使われた腐食性の物質はほとんど取り除かれている。それでもどこのスタンドでも買えるほど普及が進んでいるヨーロッパでさえ、ほとんどのスタンドでは混合率がバイオ50%以上のものは販売していない。

アメリカでは、ウエブサイトから入手した作り方に従って、レストランの廃棄油から回収した植物油、苛性アルカリ、エタノールなどを使い、自分でバイオジーゼルを作っている人も多い。

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