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世界のバイオマス最新情報

Sano Report -世界のバイオマス情報-

2008/9/19 金曜日

老生林は貴重なカーボンシンク

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:40:08

”世界のバイオマス関連セレクション”老生林は貴重なカーボンシンク
Old Growth Forests Are Valuable Carbon Sinks

ScienceDaily September 14, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/09/080910133934.htm/

最近発行のNatureに掲載された報告によると、老生林は40年来の定説に反して大気中の二酸化炭素の吸収を続け、何世紀にもわたってカーボンシンクとしての役割を担ってきたケースが多いということである。しかし世界の老生林には国際的になんらの保護もなく、京都議定書のカーボンバジェットでも注目されていない。当時の見方は1960年代後半の定説に基づいたものだったが、最近になってこれを見直す必要があることが実証された。オレゴン大学を中心とした複数の機関がまとめた報告では、老生林が破壊されると地中も含めて多くの貯留された二酸化炭素が大気中に放出されるとして、これまで手つかずにしてきた老生林も計算に加え、森林の二酸化炭素計算方式の見直が必要であることを指摘している。過去の519の研究を分析した結果、北半球の森林地域の約15%が老生林として放置されカーボンバジェットの計算外に置かれているが、実際には二酸化炭素吸収量の10%を老生林が担っている可能性があることが分かった。この報告では、15年から800年にまたがる老生林の地面を含めたネットのカーボンバランスはプラス、すなわち吸収量が排出量を上回っている。

  

炭酸ガスを貯留する森の役割

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:37:23

”世界のバイオマス関連セレクション”炭酸ガスを貯留する森の役割
Scientists Point To Forests For Carbon Storage Solutions

ScienceDaily September 15, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/09/080908185330.htm/

森のもつ二酸化炭素の貯留能力が世界で評価されることを期待して、貯留量を測定している科学者がいる。森林の土地が転用される動きの中で、彼らは気候変動の緩衝、空気と水の浄化、土地の肥沃化など、森のもつ役割を強く主張する。政治家に森の価値を分からせるには、大気中の炭酸ガスの貯留効果を数値的に示すのがいちばんよい。オハイオ州立大学のPeter Curtis教授は、レクレーションの場や紙の原料のほかにも、森にはカーボンオフセットの経済効果があることを説明すれば市民の共感も得やすいという。Curtisらは五大湖地方北部の森林の炭酸ガス貯留能力を数値的に説明した報告書を、最新のBioScienceで公表した。土地利用の歴史、気候パターン、植林の回転と二酸化炭素貯留の動向なども詳しく説明されている。計算では中西部の森だけで近隣住民が輩出する二酸化炭素のほぼ3分の2が相殺され、管理がよければ貯留能力を維持もしくは増加できる。

  

セルローズエタノール生産用 高熱性細菌

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:34:58

”世界のバイオマス関連セレクション”セルローズエタノール生産用 高熱性細菌
Genetically Engineered Thermophilic Bacterium: Researchers Advance Cellulosic Ethanol Production

ScienceDaily September 12, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/09/080908185132.htm/

ダートマス大学とMascoma社の合同研究チームが、遺伝子操作によって醗酵工程でエタノールしか生成しない高熱性のバクテリアを発見した。この報告は先週全米科学アカデミーからオンライン発表された。ダートマス大のLee Lynd教授は、「この発見は木材、草、各種廃棄物など、食用以外のバイオマスからエタノールを作る方法の新たな道を開くものである。近い将来に、われわれが開発した遺伝子操作による低価格の高熱性バクテリアが、高価なセルラーゼに代替するようになるだろう」と語った

  

バイオ燃料用酵素の機能解析

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:33:04

”世界のバイオマス関連セレクション”バイオ燃料用酵素の機能解析
Enzyme Detectives Uncover New Reactions: Implications For Engineering Biofuels

ScienceDaily September 11, 2008
http://www.sciencedaily.com/releases/2008/09/080908185129.htm/

エネルギー省のブルックヘイブン国立研究所が最近それを体験した。酵素の機能が基本的にシフトし、それがバイオ燃料やその他の植物由来の油性製品の加工の幅が広げる可能性のあることが発見された。この結果は今週発行の米国科学アカデミー紀要で報告される。

  

EU議会にバイオ燃料目標下方修正の動き

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:26:19

”世界のバイオマス関連セレクション”EU議会にバイオ燃料目標下方修正の動き
Europe Lowers Goals for Biofuel Use

New York Times September 12, 2008
http://www.nytimes.com/2008/09/12/business/worldbusiness/12biofuels.html?_r=1&adxnnl=1&oref=slogin&ref=science&adxnnlx=1221195695-mEcFyeXKzh8QCqvis76saA/

EU議会の一部議員が11日、バイオ燃料の使用目標を下方修正する必要があると語った。去年各国政府は、農作物を原料としたエネルギーは低カーボンの代替燃料であるとして、2020年までに輸送用燃料の10%をバイオ燃料に切り替えることを約束している。同じ日、議会で影響力の強い産業委員会は、10%の目標を支持することを明らかにしたが、これにもいくつかの変更が加えられている。これは穀物などの農作物を使用したものは避け、ほかの再生可能なエネルギー源を使ったバイオ燃料に転向することを示唆していると思われる。昨日の談話では、2015年までに輸送用燃料のうち5%は再生可能な燃料であるべきこと、うち5分の1以上は食糧と競合しない代替原料を使ったものであることを求めている。これに該当するのは水素、再生可能な発電原料を使った電力、ごみ、藻、非食用植物を使ったバイオ燃料などである。議会は2020年に10%の目標に固執しているが、そのうちの最低40%は第二世代の再生可能であることを主張している。ただしこれは2014年に見直しすることになるだろう。

  

セルローズエタノールのコストを節減する新バクテリア

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:22:30

”世界のバイオマス関連セレクション”セルローズエタノールのコストを節減する新バクテリア
A new strain of bacteria could make cellulosic ethanol cheaper

MIT Technology Review September 9, 2008
http://www.technologyreview.com/Energy/21347/

ダートマス大学のLee Lynd教授によると、高温になるとセルローズを分解するに必要な、高価なイーストの量が半分以下になる。さらに教授の説明では、イーストはグルコースしか醗酵しないのに対して、このバクテリアはバイオマスに含まれるすべての種類の糖を、同時に短時間で処理することができる。セルローズからエタノールを作るには、構造の複雑なセルローズをグルコースなどの単純な糖に分解する工程と、酵素醗酵でエタノールに変える工程の二つの工程が必要で、いずれもコストが高い。酵素だけでエタノール1ガロンにつき約50セントかかる。さらに第二の工程にも、普通の酵素ではバイオマスに含まれている5種類の糖のうちの、グルコースしか醗酵できない欠点がある。Mascomaの共同創立者でもある Lynd教授が目指しているのは、セルローズとヘミセルローズを効率的に分解し、できた糖をすべて醗酵できる機能をもった微生物を作ることである。さらにMascomaは、簡単な一工程でセルローズエタノールを作る方法を開発中である。

  

2008/9/11 木曜日

風力発電と送電網はセットで考えるべき

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 8:32:12

”世界のバイオマス関連セレクション”風力発電と送電網はセットで考えるべき
If You Love Wind by Andrew C. Revkin

New York Times August 27, 2008
http://dotearth.blogs.nytimes.com/2008/08/27/if-you-love-wind/?scp=5&sq=forest%20industry%20renewable%20energy&st=cse

風力発電に前向きなテキサス州では、50億ドルで新たな送電網を設置する。しかし電力需要が多く人口密度の高い地域では、こんな大型の投資ができる状況にはない。ニューヨーク州タグヒルでは、強い風が善く吹くのに送電線が渋滞しているために、3億2千万ドルもかけた風力発電機群を止めなければならない事態がしばしば起きている。農村地帯でも、風力発電そのものに対する反対が高まっている。しかし風力発電に限らず、天然ガスから電話線まで、エネルギーの伝送には昔から反対はつき物である。それでも石炭と言う便利な燃料からの解放を真剣に考えるなら、やらなければならないことがたくさんある。今週開かれる、プラグインハイブリッドの普及を目的にした Plug in America はその対応のひとつで、これとは別に多くの新エネルギー推進派が合同で、全国推進大会を開くことになっている。おそらくここでは、送電問題から自動車燃料の供給まで、広い範囲にわたる活発な議論がされるだろう。

  

2008/9/9 火曜日

木材発電所への関心が復活

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:24:13

”世界のバイオマス関連セレクション”木材発電所への関心が復活
As Biomass Power Rises, a Wood-Fired Plant Is Planned in Texas

New York Times August 29, 2008
http://www.nytimes.com/2008/08/29/business/29biomass.html?_r=1&scp=8&sq=bioenergy&st=cse&oref=slogin

再生可能エネルギーのなかでも、陽の目を見なかったバイオマス発電への関心が復活している。テキサス州オースチンではこれまでで最大の、木材廃棄物を使う発電所の建設が認可された。計画では2012年には、75,000世帯の需要に当たる100MWの発電所が完成する。石炭発電所の常識では小さな出力だが、バイオマスを使った発電所としては記録的な規模である。建設するのはNacogdoches Powerで、ここで発電される電力は市営のAustin Energyがすべて買い取ることになっている。契約期間は20年で、総額23億ドルの取引になる。建設資金の額は公表されていない。市議会は2020年までに電力の20%を再生可能なものにするという目標に適ったこの計画を、全会一致で承認した。Austin Energyも燃料の選択肢が増えることを歓迎しており、とくに太陽や風力のように気象条件による供給の変動がないことを歓迎している。

  

バイオ燃料産業の動き

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:19:26

”世界のバイオマス関連セレクション”バイオ燃料産業の動き
The energy challenge

New York Times July 14, 2008
http://www.nytimes.com/2008/07/24/business/24fuel.html?_r=1&oref=slogin

スタートでつまずいたあと長年の厳しい試練を経て、ごみから自動車燃料を作ろうとする新しい産業が、ようやく立ち上がりそうである。木材チップ、都市ごみ、農業廃棄物などから燃料を作るという計画は、これまで多くの企業が発表してきた。ここに来てようやく28の企業が工場を計画あるいは建設中で、うち数社は試運転の段階まで来た。ごみが燃料に使えることは、何十年も前から原理的には分かっていたが、石油が安いときには経済性がなかった。しかし原油とガソリンの高騰で、工業化を急ぐことになった。その間に蓄えられたアメリカの革新技術が、これからこの分野で世界をリードするだろう。

  

2008/9/5 金曜日

森林破壊が続くかぎり気候変動はとまらない

カテゴリー: SanoReport   by k-bets editor1 @ 10:05:33

”世界のバイオマス関連セレクション”森林破壊が続くかぎり気候変動はとまらない
We can’t stop climate change in a deforesting world

Guardian August 26, 2008
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/aug/26/forests.climatechange

森と泥炭地は気候変動との戦いにユニークな役割がある。森と泥炭地は生きていれば二酸化炭素を隔離するが、死んだらそれまで蓄えていた二酸化炭素が空気中に出てしまう。この二つの生息環境の死滅によって排出される二酸化炭素は、乗用車、トラック、汽車、飛行機が排出する量を上回り、アメリカと中国が排出する量にほぼ等しい。政治家は、この重要な事実に目をつむりがちである。生活態度を変え、ガスの排出を減らし、エネルギー効率を改善し、再生可能エネルギーと低カーボン技術の開発投資を増やして温暖化ガスの排出を減らすことはきわめて重大なことである。しかしこれだけのことをしても、森と泥炭地の破壊が続くかぎり気候変動をとめることはできない。